コネクティングロッド

2006-10-17 20:01:04 | くるま



           ピイカ、ピイカ、ですっ!



     


     コンロッドって、地味なパーツですよね。
     奥の奥の見えないところ隠れています。
     車の好きな方でも、見たり触ったりすることも
     無いのが当たり前田のクラッカーですよね。
     でも、結構、重要なパーツです。


     パワーアップしたり・・・
     ぶん回したりすると、、、
     必ず負担のくるパーツです。
     何台か、シリンダーブロックから飛び出たり、
     ねじ切れたコンロッドを見たことがあります。
     
     
     ノーマルエンジンでは、全く問題がないのですが、
     チューニングすると強度不足となります。
     ピストンやハイカム、バルブ、
     と高価なパーツを組んでいくと、
     ついドキドキしながらケチってしまうコンロッド。
     

     ノーマルは、H型ですが、
     レース用になると、I型です。
     もちろん、材質もちがいます。
     もちろん、高価です。
     直接、パワーアップにつながるパーツではありませんが、
     高回転時の特に負担が大きいです。


     材質もですが、強度、精度、重量が問題になります。
     慣性重量はなるべく軽くしたい。
     それぞれの重量差はもちろんのこと、
     メタル部分の精度、オイル穴、
     高価な理由はあるのです。


     それでも、ノーマルを加工しても
     何もしないよりは、強度アップ、性能アップしますぞ。


     まず、粗い表面を削り、
     ピカピカになるまで磨く。
     表面を滑らかにする事で、受けた力を分散する。
     亀裂の原因になる起因ヵ所をなくす。
     軽量にもなる。
     そして、全部のコンロッドの重量差をなくす。
     バランス取りは、高回転時に差が出ます。


     コンロッドって前後方向が決められています。


     フルフローに加工する。
     ピストンピンは圧入されていますが、
     ピストン、ピストンピン、コンロッド、
     すべてに摺動可能とし、高回転時の負担を軽減。
     ピストンピン側にブッシュを入れたり、
     オイル穴を増やしたりもする。

    
     コンロッドとクランクピンとの隙間は
     プラスティックゲージを使って測定します。
     消しゴムのカスを丸めたようなヤツです。
     それを置いて、規定トルクで締めつけ、
     つぶれた幅でクリアランスを測定します。
     もちろん、回転してはモトモコモありません。 
     組み付ける時はオイルを塗布しますが、
     メタルの裏は絶対につけないこと。
     メタル自体が動いてしまい、
     焼付けの原因となりうることになります。



     なんだか、久々に車の話でしたねぇ~?


     でも写真は、、、
     2年前に御殿場のレーシングパレスで買った、
     お土産のセンヌキでした。 bomb