栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

創業者と後継者の確執--フタタの選択をどう見るか(2)

2006-09-22 12:45:18 | 視点
会社は誰のために

 フタタを巡る経営統合の背景に、市場が縮小する2007年問題があることは前回述べた。
市場の縮小幅をどの程度と捕らえるかで組む相手も決まってくるが、フタタはAOKIではなくコナカを選んだわけだ。

 一般的に市場を見る場合、1つの市場の中でも縮小する分野と拡大、あるいは新たに創出する分野があるので、一方的に捕らえるのではなく、総合的、複合的に捕らえていくことが大事だ。その上できちんとした戦略を立てることが必要である。
 しかし、最近の日本人はというか、日本企業は戦略不在、哲学不在で、行き当たりばったりの経営をしているところが多いように見受けられる。
企業は金を儲ければ何をしてもいいというわけではないだろう。
なんのために会社を作っているのか、
会社存続の目的は何なのか、
社員の幸福とは何かを考えなければならない。

 そういう意味ではフタタの若き社長、二田孝文氏は経営統合先にコナカを選んだ理由の一つに、当社の社員は紳士服が好きで入ってきているので、そういう社員にカラオケなど紳士服販売以外のことをやれとはいえない、というような意味のことを挙げていた。

  ☆以下、見出しのみ列挙☆

なぜ、代表権を持ち続けるのか

権力譲渡されない娘婿

二重権力は組織を弱体化させる


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