栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

誰がこの国をダメにしていくのか(1)

2008-05-15 18:29:18 | 視点
 ダーウィンの進化論は間違っている--。
少なくとも人類に関していえば、そう思わざるを得ない現象が世界各地で起きている。

 民族自立の名の下に昨日までの国家の枠組みを壊し、他民族、他宗教というだけで隣人を殺戮し、ジェノサイドかと思しき殺戮が宗教、民族、国家の名の下に行われている。

 一方、こうしたこととは縁遠く思われる国の人達も、ある日突然、銃を乱射したり、ナイフで無差別殺人をするという残虐極まりない犯罪を突発的に次々起こしている。

 一体人類はダーウィンの言うように進化の歴史を辿るものなのだろうか、それとも愚かな生物として破滅への道を歩んでいるのだろうか。
 もし歴史が直線的にではなくスパイラルに進むものだとすれば、いま人類は間違いなく退行過程にある。

 ところで視点をこの国に移してみると、人間の退行現象、あるいは母体回帰現象は一層はっきり現れている。
それはある時には幼児化だったり、オスのメス化、メスのオス化現象だったりするが、思考の内向き化、母体回帰現象は確実に進んでいる。

 ただ、そのこと自体が問題なのではない。思考の内向き化、母体回帰現象が個の段階にとどまらず、量的増大が質的変化を促すように、集団、社会に伝播していく過程で一定の力、感染力を持ち始めていることが問題なのだ。

 異質なものに対して最初は排斥しようとする力が集団に働くが、ある数、恐らく数%程度になると、今度は逆に長いものには巻かれろ式に、そのものを受け入れる、あるいはそのものに感染する傾向が日本人には強くある。とりわけ伝達手段が発達した現代では、この傾向が強まっている。

 こうした傾向に苦情を呈した人物がいた。

  続きは「リエゾン九州」のHP内の「栗野的視点」で


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