栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

変化に対応していくものが勝つ

2008-09-06 00:06:01 | 視点
 オリンピックが終わってからオリンピック絡みの話というのもなんだが、今回のオリンピックは色々と面白かった。
 男子100mで世界記録・金メダルを獲得したジャマイカの選手、ボルトの余裕ある走りも面白かったし、アシスタントの中国美女群にも目を奪われたが、興味深かったのは判定基準が変わったことと、それに対する反応だった。
 敗因をストライクゾーンや試合時間の違いなどに求めて言い訳をした野球、技の難易度が高得点に繋がり、2度ミスをしたにもかかわらず銀メダルを獲得した体操、1本勝ちにこだわった柔道と勝つことにこだわったJUDO等々。

「柔道」から「JUDO」、「ジャケット・レスリング」に

 なかでも対照的だったのが柔道の谷本歩美選手と石井慧(さとし)選手の試合ぶりだった。
 1本勝ちにこだわり、最後まで1本勝ちで勝利し、金メダルを獲得した谷本選手は見事というほかないが、それ以上に目を奪われたのは彼女の礼儀正しさだった。
 気付いた人も多いと思うが、ほとんどの選手は対戦が終わるとくるりと向きを変えて後ろに行き、退場前に再度向かい合って一礼をしているが、谷本選手は違った。
彼女は向かい合ったまま後ずさりをして一礼をするのだった。
この姿が1本勝ち以上に印象的で、「日本の柔道」の原点を見ている気がした。

 石井選手も1本勝ちで決勝まで進んだが、決勝戦は優勢を保ち、相手に指導が入るとそのまま逃げ切るように勝って、金メダルを獲得した。

 いま日本の柔道界を取り巻く環境は非常に厳しい。
「柔道」は世界で孤立しているといっていい状態なのだ。
最初は柔道着の色で敗れた。
しかし、白一色から白と青になったお陰で勝敗が分かりやすくなったのは否めない。
次は国際柔道連盟に日本人理事がいなくなり、日本の考えを反映できない。

 なぜ、そうなったのか。

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