栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

汚染米転用問題、責任はどこにあるのか

2008-09-11 15:55:44 | 視点
 偽装列島日本--。
そういえるほど、ここ数年食の分野での偽装が相次いでいる。
賞味期限の変更、ウナギやアサリの産地偽装、肉の偽装など数え上げればきりがない。
と書いている最中にも、神奈川県内のスーパーに出店している、横浜市の鮮魚販売業が刺し身などの消費期限を3年前から改竄(かいざん)していたというニュースが流れてきた(刺し身の消費期限改竄はちょっと恐ろしい)。
 しかし、悪質性と広がりという意味では今回の農薬、発ガン性カビに汚染された事故米の食用転売がワーストトップだろう。

(「事故米」という言葉は事の本質を正確に伝えていないと思うので、以下「汚染米」と記す)

 まず今回の問題を振り返ってみよう。
1.食用に適さないとされた汚染米を三笠フーズが食用に転売していた。
2.今回の汚染米からは農薬成分のメタミドホスや、カビから発生し発ガン性が指摘されている毒素、アフラトキシンB1が検出されている。
3.転売先に九州の焼酎メーカーや、米菓、和菓子メーカーが含まれていた。
4.三笠フーズは汚染米の転売を少なくとも10年前から行っていた。
5.汚染米を転売していたのは三笠フーズだけではなく、ほかに複数の業者も行っているらしい。複数というのがどの程度なのかは分からないが、恐らく2、3社ではないだろう。この点は時間とともに明らかになってくると思う。

 こう見てくるだけでもスゴイが、問題は三笠フーズの摘発だけで終わりそうにないことだ。
むしろ、この問題はこれからさらに広がりを見せるに違いない。
 そういう意味では・・・全文を読む


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