栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

「さもしい」国会議員

2009-01-08 18:04:54 | 視点
 定額給付金とは一体何なのか。
誰もがこう思っているに違いない。
大体よく考えもせずに思い付きで麻生総理が口にするからブレ続けるのだ。

 そもそもの発想が国民全員にということではなかった。
もともと中低所得層に手厚く、減税の恩恵を受けられない人にも例外なく支給するというのが趣旨だった。

 だとすれば所得制限を設けるのが筋ではないかという議論が身内からも出てきたのは当然である。
 ところが所得制限を設ける場合、線引きをどこでするのかが問題だし、事務手続きが煩雑になるという意見が今度は出てきた。

 両者の意見の中で揺れた麻生総理は「高額所得者は自ら辞退すべきだ」、その程度の金額をもらうのは「さもしい」と自主的辞退に期待。

 それはそうだろう。
総額2兆円といっても、国民1人当たりにすれば1万2000千円だ。
高額所得者にとってはその程度の金はもらってもありがたくもなんともないだろう。
ただ、わざわざ「くれる」というものを辞退する人間はどの程度いるだろうか。
私がそういう立場なら身分証明書まで持って役所にもらいに行こうとは思わないが。

 広く薄くばらまくよりはもっと効果的な景気対策に使って欲しい。
多くの国民はそう思っているはず。
だから国民の70%が反対なのだ。
でも、同じ「くれる」なら早くもらいたい、とも考えているはず。

 物事は最初のコンセプトがずれてくると、途中で修正してもうまくいかない。
コンセプト、理念が変わってくると、最初から考え直した方がいい。
ところが、ここにきて国会議員も定額給付金を受け取って消費に使って欲しいと言い出した。
それに対し、もらうのが「さもしい」とまで言っていた麻生総理が態度を保留し始めたからおかしい。
 大体、国会議員が1万2000円をもらって、その金を消費に使うか。
麻生総理なら何に使うのだ。
夜のバーでの1杯分か? 1杯分にもならないか。

 総額にすれば2兆円だ。
いま目の前で突然職も住むところも失い、今日食べるものにも困っている人がいるのだ。
そういう救済に回した方がよほど役立つだろう。
いつまでも議論を続けるのではなく、定額給付金については即座に撤回し、新たな対策を即座に実行することを望みたい。
 しっかりしろ、麻生総理。
公明党に振り回されるな自民党。


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