栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

情報収集の原点は消費の最前線

2009-11-20 14:44:18 | 視点
 消費の最前線で異変が起きている。
モノ余りに消費不況が加わり、景気低迷が追い打ちをかけ、モノが売れなくなったといわれてきた消費に異変が起きている。
ユニクロが仕掛けた1000円を切るジーンズは爆発的に売れているし、ニトリも売り上げを伸ばしている。
たしかに圧倒的な低価格が魅力で売れているとはいえ、「モノ余り=消費不況」という図式は成り立たないということをユニクロは証明した。
 では、モノは売れないのか。
売れる企業と売れない企業の差はどこにあるのか。

 今春、イオンが全国紙に1面広告を出して「反省」した。
「イオンはお客様が本当に求めている商品やサービスを提供できていませんでした」。今後は「お客さまの声に深く耳を傾け、他の優れた企業から積極的に学びます」と。
 イオンのこの「反省」を、どれだけの企業が真剣に受け止めただろうか。
おそらく大半の企業は「モノあまりだから」「消費不況だから」「100年に一度の不況だから」ということを言い訳にし、売れなくても仕方ないと諦めているのではないか。
 本当にモノは売れないのか。
少なくともユニクロはモノあまりの時代でも売れることを実証した。「お客様が本当に求めている商品」を、求めている価格で提供すれば大量に売れることを証明した。そのことはユニクロに追随したイオンその他の企業でも証明されている。

 いま売れないといっているところはひと言で言えば努力不足。
なにもしてないのだ、小売業も製造業も。


  全文はリエゾン九州のHPで