栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

秋の有田陶磁器まつりの楽しみ方

2009-11-21 00:23:14 | 視点
 21日から4日間、秋の有田陶磁器まつりが始まる。

秋の陶磁器まつりのいいところはゆっくり、じっくり見て回れること。

工房によっては工房の中を開放しているところもあるから、写真のような光景が楽しめる。


 「青花」ブランドで知られる「しん窯」は話しかけると職人さんが色々説明もしてくれる。

ベテラン揃いで、皆さん慣れた手つきで皿の上に直接一気書き。

下絵の上をなぞるのだろうと思っていたから、ちょっとビックリ。

左の写真の職人さんはこの道20年。

最近、有田焼も中心は転写。技術の進歩で転写の方がきれいな色が出ることもあるが、ここ「しん窯」は手描きにこだわっている。

「手描きの場合、厳密にいえば同じ模様や文字にしても描く人によってそれぞれ違うでしょ?」と尋ねると、「見ればこれは誰の作品か皆分かりますよ」とのこと。
それが手描きのよさだという人もいるが、最近の技術は進歩しており、手描き風に線の太さを乱したりもできるそうだ。
そうなると専門家でも中々見分けは難しいという。

 香蘭社のショールームに展示してあるこの作品は、同社の女性達が企画し製品化したもの。

いままでの有田、香蘭社になかったものだけに、その辺りは賛否両論あるだろうが、斬新な色遣いやデザインが面白い。

若い女性に人気があるとのこと。

これを見れば有田焼に対するイメージが変わるかも。