栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

勝利の方程式~「農村」戦略で伸びる企業・コメリ

2010-06-29 09:15:41 | 視点
いいポイントを見つけることが勝利への道

 ビジネスは釣りに似ている、とは昔からよく言われる。

魚を釣ろうと思えば、魚がいるところに釣り糸を垂らすべきで、魚がいないところでいくら釣り糸を垂らしても釣れない、と。

魚がいる場所をポイントといい、いかにいいポイントを見つけるかどうかで勝負が決まるというわけだ。

 「魚」を消費者に、「ポイントを見つける」ことをマーケティングという言葉に置き換えればそのままビジネスに通じる。

 販売で苦労している所はマーケティングを軽んじていたり、不十分なことが多い。

 ともあれ多くの企業は消費者がたくさんいる「ポイント」、つまり大都市や都心の消費者を攻めてきたし、いまも攻めようとしている。

それは過去、多くの企業がそのようにして成功してきたからで、これこそ「勝利の方程式」と思われている。

 ところが、この大都市攻略を中心に据えた「勝利の方程式」の逆を行く企業が現れている。しかも、それらの企業が次々に成功を収めていることから、大都市戦略=必勝戦略とは必ずしもいえなくなった。

「勝利の方程式」が変わってきた

 大都市戦略の逆を行き急成長してきたのがイオン、ヤマダ電機、ホームセンターのコメリなどだ。

 これらの企業は消費者が多い都心より、消費者が少ない郊外に出店をしてきた。前述の「勝利の方程式」から見れば、消費者が多い「ポイント」を避け、消費者が少ない郊外に出店しているわけだから、「方程式」の逆を行く「常識破り」の戦略といえる。

 では、なぜ

     (以下略)


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