辻村深月さんの小説「傲慢と善良」、対照的なタイトルは、人が誰しも持つ二面性のことなんだと読み始めて気づきました。
ある日突然姿を消した架(かける)の婚約者 真実(まみ)。婚約する前にストーカー被害に遭っていたことが関係していると思った架は、真実の過去を辿ります。
前半は推理しながら、真相がわかった後半はどんな結末になるのか思いを馳せながら読みました。
辻村深月さんの小説には、いつも面白い仕掛けがあるので、それも楽しみに読んでいたら、なんと他の小説にでてきた写真館が登場してビックリ!どの小説だっけ?と考えていたら、そこに出てくる親子が主人公になっている「青空と逃げる」でした。巻末の解説によると、「島は僕らと」という小説で別の登場人物と出会えるそうなので、いつか読んでみたいです。
500ページの長編ですが、辻村深月さんの小説はやっぱり面白いし、深いです。