新年度が間近に迫り、新入社員の迎え入れ準備に忙しい会社も多いと思う。
ところで、「学校を卒業して、就職して、定年まで勤め上げる」という“単線型”の人生を送るのは、今や、必ずしも“普通”とは言えなくなってきている。
具体的には、転職・中途採用は言うに及ばず、副業に就いたり、自営型テレワークをしたり、早期リタイヤしたり、そういう“複線型”の働き方が珍しくなくなり、国もこれを支援する動きを見せている。
厚生労働省が昨年12月に初会合を開いた「働き方の多様化を踏まえた社会保険の対応に関する懇談会」もその一例だ。この懇談会では「短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大を検討」という喫緊(今年9月までに検討)の課題のほか、「複線型の働き方など働き方の多様化を踏まえた社会保険制度の検討」という大きなテーマも示されている。というより、懇談会の名称からしても、むしろ後者の方が議論の“本丸”と見るべきだろう。
企業経営者としては、こうした状況をむしろチャンスととらえ、役立てていきたい。
手っ取り早いところでは、時短やワークシェアリングにより過重労働の防止と時間外割増賃金の削減を計ったり、副業(複業)やボランティア活動を奨励することによりその経験を業務に活かしてもらったり(ダイバーシティの理念)、といった策が考えられるが、これら以外にも代替案は無限にありそうだ。
経営や雇用に関するパラダイムシフトが求められる時代の到来と言ってよいだろう。
※この記事はお役に立ちましたでしょうか。
よろしかったら「人気ブログランキング」への投票をお願いいたします。
(クリックしていただくと、当ブログにポイントが入り、ランキングページが開きます。)
↓