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お花見日和ですね。
そう言えば、今月8日付の新聞には、
花の付く言葉が満載でした。
「花催い」 「花便り」 「花霞」 「花見」
「花の宴」 「花曇り」 「花冷え」
「花吹雪」 「花筏」 「花の雨」 等など・・。
そして 「花の移ろいは有情無情」 と、
締めくくられています。美しい言葉ですね。
その中の 「花筏」 とは・・。
水面に桜の花びらが舞い散って筏のように、
流れ行くさまの事だとか。
本当に美しい春の風物詩です。
何と優雅なのでしょう!
咲いている花も美しいけれど、
散った花に対する優しい心根を感じずにはいられません。
それらが、「花吹雪」 や、「花の雨」 という、
又しても美しい言葉になったのでしょうね。
どんな姿になっても、
桜には変わりないという事なのでしょう。
『~散る桜 残る桜も 散る桜~』
これは、良寛和尚 の辞世の句の一つですが、
言い得て妙ですね。
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天気が崩れるとの予報。
そのためもあって、
急遽、先日の隠れ吉野? に
もう一度行く事にしました。
近所の友人を誘い、
急だった事もあり、
あり合わせの物を
弁当箱に詰めて。
今年は、空のせいで、
白い桜しか見る事が出来なくて
どうにも心残りだったのです。
やっと青い空に映える、
淡いピンクの桜に出会う事が出来て満足です。
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ただでさえ自然の中で頂く
お弁当は美味しいのに、
風に乗ってヒラヒラ舞い散る、
花吹雪の中でのそれは、
最高でした。
桜の仄かな香りも一緒です。
まさに桃源郷の趣でした。
桜の中なのに、
桃と言うのも面白いですね。