【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

心に寄り添う物語

2010-05-17 15:33:25 | 心の宝石箱


   連日快晴が続きます。
  起床時の気温も漸(ようや)く20度。本来の気候となりました。

   ただ、早春からいきなり初夏の陽気ですから、少し動くと今度は暑くて。
  こんな風に記しながら・・人間とは何て勝手なものだと実感しています。

   さて、玄関先に植えている 「羽衣ジャスミン」 が、
  やっと 2輪ほど開花しているのを見つけました。

   去年から遅れる事、1ヶ月余り。
  紫色がかった紅い蕾からは信じられないような香り高い真っ白な花。

   写真は、もう少し咲いてから・・と我慢です。
  (本当は少々撮りにくい位置に咲いていたのです)



   今日も前置きが長くなりました。
  ズラリと並んだ本は、私のバイブル、
  『赤毛のアン』 シリーズです。

   実家から持ち帰って来ました。
  と言いますのも後年求めた文庫本が、
  糊が取れてバラバラになったり、
  あまりにもひどい状態になりましたから。

   いいえ、やはり懐かしくて。
  思い出が一杯、詰まっていますもの。

   とは言っても、かさばりますし、
  今、本箱の中の場所を確保するのも
  大変な状態なのですけれど。

   勿論、訳者は村岡花子。
  ただ、なぜか偕成社版だと思っていた
  ものが講談社だったなんて。
  人間の記憶ってあてになりませんね。

   でも、? 10年前の本にしては
  意外に綺麗。(文庫本は 【こちら】

   こんなイラストだったのかと改めて感慨を深くしています。
  勿論、同様のそれは中にもたっぷり。文庫本ではこうは行きませんものね。
  
   この 「想像の余地」 を膨らませてくれた、繊細なイラストは、
  【装本・口絵・挿絵 : 鈴木義治(すずき よしはる)】 となっています。 

   この本を初めて読んだのは小学生の時ですが、
  同じ頃読んだ、「少公女」 や 「岩窟王(レ・ミゼラブル)」 のような
  強い感動はなかったような気がします。

   淡々と書かれた日常生活のせいかも知れません。
  その頃は、季節や風景の素敵な描写には、目が留まりませんでしたから。
  
   でも、やがてはボディブロウのように効いて来て・・
  離れられなくなるのですから、人間と本の関わりは不思議ですね。    

   そうそう、写真のピンクの薔薇。 
  ピンクの薔薇が大好きなアンに因んで。

   「私は赤い薔薇が大好きですの。
  アンピンク の薔薇が一番好きですし、
  ギルバートは白が好きなんです」
          【「アンの夢の家」 第38章】

   あなたのお好きな薔薇は、何色ですか・・?