【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

匂い立つ言の葉の美

2010-05-27 17:23:17 | A・クリスティーの館


     こちらは昨日とほぼ同じような天候となりました。
    晴れたり曇ったり・・と言った処でしょうか・・。

     ただ、後数日もすれば6月だと言いますのに、寒いこと!
    室温は午後3時の時点で21度。季節は明らかに逆戻りしています。

   さて、昨日もチラと触れたアガサ・クリスティー。今日は、その話題で。
  彼女の著作は沢山ありますから、中には以前に読んだ物も多々あります。

   それより何より、着眼点が違えば又、違った面白味がありますね。
  それは、「赤毛のアン」 とも共通した部分です。



   ご覧の写真は、今読んでいる 「三幕殺人事件」。
  何とも物騒な題名ですが、さすが、ハーブや植物などにとりわけ造詣が深い、
  彼女だけの事はありますね。至る処で、それを扱った記述に出会います。

   それは、アンジム船長 を彷彿させ・・
  サスペンスの中の一筋のオアシスのようで、何だかほっとします。

   「この手じゃ、握手する訳にも行きませんわね。
  庭仕事の時は手袋をはめなきゃいけないって事は知っていますし。
  初めのうちははめている事もありますのよ。
  でも遅かれ早かれ、いつも取ってしまうんですの。
  
   だって花でも、草でも、じかに触る方が、
  ずっと良く感じが分かるんですもの」
     【「三幕殺人事件」 第3幕 第1章】
  
   物語は、暗示的な表紙の絵からも分かりますように、
  晩餐会でワインを飲んでから気分が悪くなり・・
  といった経過を辿ります。初めは病死で片付けられるのですが・・。

   そこで私も今日は、ワインを・・。
  昼間から頂くなんて、少々、おふざけが過ぎるかも・・ですね。
  
   でも、今日は寒いので丁度上手い具合に温まる事が出来ました。
  ~なんて。

   それにしても、これら翻訳本の言葉の美しさ。
  何と格調高いのでしょう。
  この小説の場合は、英国の上流家庭が描かれているのですが、
  
   それは召使いに至るまで。
  敬語がこんなにも美しいものか・・改めて感じてもいます。

   そう言えば、今はお亡くなりになりました、
  阿久悠氏の言葉に次のようなものがあります。
  以下に記して置きますね。