春も初めであった ―― 恐らく1年中で1番 見栄えのしない季節であろう。 夕日の光でさえこの活気のない、 じめじめした、重苦しい風景に 色彩を添える事は出来なかったし、 溶けかかって黒ずんでいる港の氷の 醜さを隠せなかった。 生ある物の姿は一つとして見えず、 ただ大きな黒い烏が1羽、 鉛色の原の上を飛んでいるだけだった。 【「アンの夢の家」 第29章】 |
一応、日の出を見た今朝。
でも昨日の、そろそろ黄昏に近い空の、
澄み切った青さを見た私は、
“今日は、いい天気!”
と、信じて疑わなかったものです。
それだけに太陽が顔を出していると
言いますのに、
白い空にちょっとがっかり。
と言うより呆気に取られた・・
と言った方がいいかもしれません。
いいえ、こんな事を言っては
いけませんね。
太陽には感謝しなければ。
さて、今日から3月。
3月の声を聞けば、いよいよ春ですね。
今日は昨日以上の暖かさと
なりました。おまけに今日の引用文。
あの 『アンの世界』 が、
“3月は、1年で1番見栄えのしない季節”
~なんて。
アッ、そうそう11月もそうでしたね。“11月は1番嫌な月” でしたもの。
そんな中、今日の小さな幸せ。
あれは去年の秋だったでしょうか、何気なく・・
本当に何気なく、リラ版 「白い貴婦人」 の薔薇の枝を土に挿したのは・・。
今日、その枝がしっかり根付いて、新芽を付けていました。
しかもこの枝は、薔薇の花としてしっかり観賞させて貰った上に、
花びらはポプリとして今も活躍してくれています。
これ以上にない程、役に立ってくれましたのに、今度は再生。しかも3本も。
今年、花が咲くかどうか分かりませんが、大切に見守って行きたいと思います。
そう言えば、またもや再放送のドラマ。何と言うタイミングでしょう。
ここまで記した処で、いきなり聞こえて来た、水谷豊の声にドキッ!
(何だかテレビばかり見ているようですけれど)
「薔薇はたくましいですね。踏まれても・・・
(中略)・・・誇り高く芽を伸ばす・・」
でも、本当にそうですね。
夏の暑さにも平気なら冬の寒さも、ものとしないのですから。
そしてこちらは、ゼラニウムの葉っぱ。
家の中から見ると、
まるで赤い花が咲いたようです。
そう言えば・・間もなく雛祭り。
ぼんぼりが灯っているようにも。
とりわけ寒かった今年の冬。
それでも寒い戸外で
頑張ってくれました。
ついこの間まで咲いていた花ですが、
さすがにここに来て、
萎(しお)れてしまいましたが・・。
でも、もう少しの辛抱ですね。
春は、すぐそこまで。
今年も又、美しい花を咲かせて下さいね。