「まぁ、お見事な 紅梅 でございますこと ―― 伊豆の、手前どもの山では、 丁度只今がこの花の見頃でございますよ、奥様」 「そう、やっぱり、 それだけ伊豆は暖かいのねえ ・・・」 と夫人は自分も庭の まだ蕾の梢を見やりながら ―― 既に紅梅の花咲くという、 その伊豆の温泉の里に ――・・・・・ 【吉屋信子著 「男の償い」】 |
雨の週末となりました。
起き抜けの気温は何と15度もありましたから、
これまでで1番暖かい雨となっています。
それにしても、良く降りますこと!
そう言えば・・紫式部は、「雨女」 と言われていたそうですね。
(因みに清少納言は 「風女」)
それはさて置き、手近に置いてあった気象の本を
何気にパラパラとめくっていましたら・・。
次のような記述が目に飛び込んで来たものです。
上に立つ者の行ない・・。今がまさにそうではありませんか。
世が世なら・・さしずめ今年など、早速元号が変わった事でしょう。
一つには元号も呪(まじな)いを含んだ言葉ですが、
古くから日本には 「言霊(ことだま)」 信仰があった事も
深く関係していると言われています。
ここで現政権を批判しても詮方ない事ですが、
目に余る事が、あまりにも多過ぎるような気がします。
さて、今日も前置きが長くなりましたが、
冒頭の写真。実は昨日の朝、撮ったものです。例のお隣の梅。
尤も今日の引用文は紅梅ですが・・。
しかしながら昨日、今日の暖かさで、
先程見た梅は、かなり開花していました。
枝垂(しだ)れ梅のそれは、もう美しくて。
そぼ降る雨に濡れる梅に、しばし見惚(と)れていたものです。
ところで、いち早く咲いた、こちらのヒヤシンス。
そろそろ終わりのようです。
一方、他のヒヤシンスも今、
ぐんぐん花芽を伸ばしている処です。開花が楽しみです。