【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

古(いにしえ)に想い馳せて

2012-03-02 16:18:51 | 四季のスケッチ






「まぁ、お見事な 紅梅 でございますこと ――
伊豆の、手前どもの山では、
丁度只今がこの花の見頃でございますよ、奥様」
「そう、やっぱり、
それだけ伊豆は暖かいのねえ ・・・」
と夫人は自分も庭の
まだ蕾のこずえを見やりながら ――
既に紅梅の花咲くという、
その伊豆の温泉いでゆの里に ――・・・・・
                   【吉屋信子著 「男の償い」】


   雨の週末となりました。
  起き抜けの気温は何と15度もありましたから、
  これまでで1番暖かい雨となっています。

   それにしても、良く降りますこと!
  そう言えば・・紫式部は、「雨女」 と言われていたそうですね。
  (因みに清少納言は 「風女」)

   それはさて置き、手近に置いてあった気象の本を
  何気にパラパラとめくっていましたら・・。
  次のような記述が目に飛び込んで来たものです。



   上に立つ者の行ない・・。今がまさにそうではありませんか。
  世が世なら・・さしずめ今年など、早速元号が変わった事でしょう。

   一つには元号も呪(まじな)いを含んだ言葉ですが、
  古くから日本には 「言霊(ことだま)」 信仰があった事も
  深く関係していると言われています。

   ここで現政権を批判しても詮方ない事ですが、
  目に余る事が、あまりにも多過ぎるような気がします。

   さて、今日も前置きが長くなりましたが、
  冒頭の写真。実は昨日の朝、撮ったものです。例のお隣の梅。
  尤も今日の引用文は紅梅ですが・・。

   しかしながら昨日、今日の暖かさで、
  先程見た梅は、かなり開花していました。

   枝垂(しだ)れ梅のそれは、もう美しくて。
  そぼ降る雨に濡れる梅に、しばし見惚(と)れていたものです。



   ところで、いち早く咲いた、こちらのヒヤシンス。
  そろそろ終わりのようです。

   一方、他のヒヤシンスも今、
  ぐんぐん花芽を伸ばしている処です。開花が楽しみです。