



その夜アンは悲観しながら 寝床に着いたが、ほとんど眠れず、 あくる朝、食卓に向った時、 あまり顔が青ざめ、悲しそうなので、 マリラはびっくりし、 無理に生姜湯を勧めた。 アンは生姜湯がどんな役に立つのか 想像も付かなかったが、我慢してすすった。 もし、これを飲めば年齢と経験が 授かるとでも言うのなら、 5、6合あっても勇んで飲むところだった。 「マリラ、あたし失敗したらどうしようかしら」 【「アンの青春」 第4章】 |

起床時こそ降っていなかったものの、
今日は雨の休日となりました。
この雨は再び戻って来た “暑い夏” に
“涼” を連れて来てくれました。
その後、雨はふったりやんだり。
一時、雷も鳴っていましたが、今はその雷も逃げ、
雨もやんでいます。ただ、ちょっぴり蒸し暑くなったような・・。


昨日は薔薇を纏(まと)い、
気分だけはすっかり
暑さを忘れた私。
では今日は・・・?
そう、アン 気分に浸りましょう。
私には 「想像の余地」 と
いう便利な魔法がありますから。
そう言えば今日から9月。
9月と言えば新学期。
教師となって初めての朝の
アンに思いを馳(は)せましょう。
さすがに緊張と不安で
一杯のアン。
そんなアンに マリラ が
飲ませたのは生姜湯。

(この生姜湯、私も大好きです)
それを飲んで、すっかり落ち着いたアンは、その後、
写真のような白いレースの手袋をして家を出たに違いありません。
勿論、頭の上にはちょこんと載った小さな帽子、
フリルの一杯付いたこれも小さめのパラソルをさし、
大きく膨らんだ袖の薔薇の花模様のワンピースを着ていたのでしょう。
~なんて。
こんな事を想像しているうちに・・。
又々、私は服を着替える羽目に。
これって、アンと言うより ミス・ラベンダー 気分かも知れませんね。
焦げ茶色に、大きな薔薇の花模様のワンピース。
9月になった途端、こんな色にも抵抗感なくなってしまいましたから。