


【クロアゲハ】

「・・・一体、 夏はどこへ行ってしまったんでしょうね? あの春の夕方、 さんざしを持って帰って来てから 一日もたっていないような気がするのにね。 小さい頃、私は夏の一方の端から もう一方の端を見る事が出来なかったのよ。 果てなく続く季節のように 私の前に広がっていたんです。 今じゃ、 『片手の幅だけ、一つの物語』 だけですわ」 【「アンの愛情」 23章】 |

「あれっ!?」
起床時こそ、小さな雨が降っていましたが、
見る見る間に太陽が・・。
今日は台風の影響で一日中、雨の筈では・・?
急いで気象情報を。台風が逃げた訳ではありません。
とは言え、雨は降らないに越した事はありません。
それが束の間の晴れ間だとしても。
やはり・・と言いますか、
お昼ちょっと前頃から本格的に雨が降り出しました。
でも、午前中の晴れ間は思わぬプレゼントを貰った気分。
それに今日は、嘘のように 「夏」 も去って行きましたから。
そんな今日。朝から蝶がこぞって飛来。
小さなシジミを初めとしてアゲハ蝶など。
やけに嬉しそうに、ヒラヒラと飛び回っています。
あっちの花からこっちの花へ。あるいは、向こうの葉っぱへ。
台風の風に乗ってやって来たのかも知れませんね。
小さな庭は、俄(にわ)かに今日の題名通り、
「束の間の憩いと賑わいが交差する庭」 となりました。
それにしても気が遠くなるほど長かったような気もする一方、
アッという間だったようにも思える今年の夏。
いいえ、まだまだ若い月・・
~なんて思っていたのは、ついこの前の事。
“ヒュ~ッ” と過ぎ去ってしまった事は、
間違いのない事実でしょう。
その証拠に、こんなに老いた月になってしまったのですから。
アン が片手の幅なら、私は 『手のひらサイズの物語』・・?
ここでも明らかに、うろたえている私がいます。