



「あれがなくては淋しいわ」 アンは嘆いた。 「玄関上のあの部屋もあの木なしでは、 今までの部屋とは思われないわ。 窓から外を見る度にあれのない淋しさを 味わなくちゃならないのね・・・」 【「アンの愛情」 第39章】 |


朝方は、こんな秋らしい空が広がっていましたが、
今日も快晴の空になっています。
ただ今日は少々、蒸し暑い気がしないでもありません。
ところで 「立待月(たちまちづき)」 の昨夜の月。
就寝前、いつものように月を眺めようと・・。
ところが、その月がどこにも見当たりません。
何と遥か頭上に。これでは横になりながら月を眺める・・
~なんて風流な? 芸当は出来ません。
真上ですから身を乗り出して眺めたものです。
そして今宵は 「居待月(いまちづき)」。
座って月を待つそうですが、
果たしてどんな月になるのでしょう。又々、楽しみです。


昨日の続きです。
今日は、朝顔の別品種も
顔を見せてくれました。
まるで、「私を忘れないで」
と言っているかのように。
地面を這(は)うように、
低く、低く。
まさか、土下座?
ではありませんよね。
そしてもう一つの
瑠璃色花、「セージ」。
今日は、切り取って
相性の良い土物の花瓶に。
備前焼です。
庭では右を向いたり、
左を向いたり、自由奔放に
咲いていますから、
無造作に投げ入れて。まさに、野の花感覚です。
そうそう、お隣の大きな木槿(むくげ)の木が、
昨日、バサッと切られました。
それは高く高く伸びていて。
階段の踊り場からピンクの花を眺めるのを
楽しみにしていたのです。今日のアンの気持ちと全く同じ。
尤も、お隣の方の与(あずか)り知らぬ事です。
私自身、なくなって初めて、その存在の大きさを知ったのですから。