【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

瑠璃色の吐息

2013-09-13 17:02:37 | 四季のスケッチ











セント・ジェームズ公園を横断する
散歩道を通ってゆっくりアパートの方へ
歩いて来る途中、彼は
見るともなしに秋の花へ目を留めていた。
しゃっきりと堅そうでひょろ長い菊が、
金色と青銅色の蕾を付けていた。
菊の香りがほんのりと漂っていた。
いくらか山羊やぎの匂いに似ている、
といつも彼は思うのだった。
菊の香りに触れる度に
ギリシャの山中を思い出した。
        【A・クリスティー 「フランクフルトへの乗客」】




   再び暑い夏が戻って来ました。
  尤も、このまますんなり秋に突入なんて思っていませんでしたけれど。

   夏と秋の狭間(はざま)の、
  ちょっぴり複雑な季節と心のふんぎりを付けるための時間・・。
  そんな風に思う事に致しましょう。







【セージ色々】


   もう一度、
  夏の気分を味わった・・
  いいえ、8月に
  タイムスリップ? した今日。

   大好きな瑠璃色に
  庭が染まりました。

   先ずは朝の美人こと朝顔。
  晩夏のこの季節ですのに、
  瑠璃色、鮮やかに咲きました。
  まるで最盛期の如く。

   そしてつい先日開花した
  セージに加え、春から開花し、
  花期の長いブルーセージも。

   こうして瑠璃色の花に
  囲まれていますと、
  つい季節を忘れている
  自分に気付きます。

   とは言え、夕方近くになりますと、
  太陽は、より黄金色が濃くなり、
  その色は、明らかに8月のものとは違いますね。

   8月と同じようにエアコンを入れていても、迫り来る秋の色を感じます。
  そうそう、今日の例文ではありませんが、菊も蕾を。
  まだまだ失われていない季節。これからも大切にしたいですね。