【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ロマンティックなピンクの旅人たち

2010-05-20 17:34:17 | 路傍の花~道草

【「昼咲月見草」(ヒルザキツキミソウ)】


   起床時には昨日の雨は
  上がっていました。
  
   しかしながら、
  今にも泣き出しそうな空には
  変わりありません。

   それにしても、
  つい1週間前は、早春の気候。
  
   「いつまでも寒いですね」 と
  挨拶を交わしたばかり。

   今日は、「蒸し暑いですね」 と。
  実は、これも同じ生協の方。早春から今度は、一気に梅雨のような天候ですものね。
  今年は、なかなか天候が安定しません。一体、どうなってしまったのでしょう。



   さて、今日の写真。図らずも・・昨日の続きのようになってしまいました。
  今朝、庭の片隅にひょっこり顔を出していたのは、これも野の花。

   ここ2、3年前から姿を見せるようになった花なのですが、
  生憎、名前を存じません。この花も、道端などで結構、目にする花でもあるのですが・・。(1枚目)

   その下の小さな花は、裏庭に今年初めてのお目見え。
  ご覧のように葉っぱに特徴があり、淡い藤色の花です。
  
   やはりと言いますか・・これらは例に洩れず、華奢で楚々とした姿。
  思わず、引き寄せられてしまったものです。

   そんな中で圧倒的な力強さで、わが庭を席巻しているのが、
  白十字の天使こと、どくだみです。
  
   こちらは、やっと白い蕾を付けたばかり。
  例年よりは相当、遅れています。そして、そして・・。


【もうすぐお目覚めの「牡丹」】

    こちらは、「花の王様」 と
   称される、牡丹の花。
  
   (因みに花の女王は「薔薇」、
  花の兄は「梅」、弟(おとと)は「菊」)

    そう、「立てば芍薬座れば牡丹
   歩く姿は百合の花」 の牡丹。
   美の例えとして使われますね。

    それは然る事ながら・・。
   この牡丹は2年振りの開花なのですが
   どう見てもピンクですよね。

    我が家の牡丹は、赤色だった筈。
   こんな事って・・?
   (以前の牡丹は、【こちら】

   ともあれ赤色牡丹もピンクの魔法を
   かけられたのかも知れませんね。






     冒頭の写真の花、
    「昼咲月見草(ヒルザキツキミソウ)」 と判明しました。

     可憐な花と同様、素敵な名前。
    花言葉も、「堅く結ばれた愛」 とロマンティックです。
    素敵な名前と花言葉で良かったですね。(’10.6.14)       

ロマンティックな旅人たち

2010-05-19 16:38:16 | 路傍の花~道草




   起床時には降っていなかった雨も、
  いつの間にかポツポツ・・。

   尤も未明にも微かな雨音を
  聞いたような気がしたものですが・・。

   でも、あくまでも降っているのか
  どうか分からないような細い細い雨。

   ふと庭を見遣(や)れば・・
  視線の先には折からの風に
  揺れている海老草(エビソウ)の姿。

   そう言えば、冬枯れの庭の中でも
  緑を保ち、元気一杯でしたっけ。
  それが俄(にわ)かに頬染めて・・。
  
   これもここに来て領域を広げた、
  ドクダミの緑の葉っぱの海で、
  まるで泳いでいるかのようです。

   さて、今日の写真。
  「塔花(トウバナ)」、「海老草(エビソウ)」、
  「長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)」、「鬼田平子(オニタビラコ)」 等など・・。

   路傍で、草むらで・・どこでも目にする草花です。
  ある時は、都会の幹線道路脇で排気ガスを浴びつつも懸命に咲いている花。
  
   違うのは、風・・? 小鳥・・? それらによって種が、わが庭に旅して来たという事。
  今日のタイトルではありませんが、ロマンティックですこと!
  
   それにしても個性的な名前が並びますね。
  【先日】 も記しましたが、それは漢字ですと余計に如実に。

   塔花は去年、“ピンクの瞬(またたき)” ~なんて名前を付けたりしたものですが、
  言われて見れば、そびえ立つ高い建物に見えますものね。そう言えば・・。

   「・・・ 略 ・・・あたしにはその部屋が
  大好きになる事が分かっていました。
  『塔の部屋』 という名前そのものがあたしをぞくぞくとさせました。
  まるで、アヴォンリー小学校時代に良く歌った、
  『灰色の海辺に高くそびえる塔に住まう』 乙女の、
  あの昔の歌の中にあたし達が生きているような気がしました。
  事実、それはまたとなく素敵な場所でした。・・・ 略 ・・・

                                      【「アンの幸福」 最初の1年】

   塔花から話が少々、脱線してしまいました。
  でも 「塔」 と言いますと、それに繋(つな)がる 「螺旋(らせん)階段」・・。
  これも又、何とロマンティックなのでしょう。
  
   このような野の花を見るにつけ、いつも思うのですが、
  これらの花たち、何と凛としていて気品があるのでしょう。
  
   力強いのに楚々としています。
  本当に強いものは、それを表には出さないという謙虚さ・・でしょうか・・。
  命の在り方まで教えてくれるような・・そんな花たちですね。

ハーブで楽しむ香るお茶

2010-05-18 18:38:38 | ハーブと香り雑学

   今日も “朝から太陽” のお出まし。
  まだ午前 6時だと言いますのに、
  太陽光線は、カ~ッと照り付けています。

   それは、
  カーテンの隙間からも容赦なし。
  既に夏の日射し。

   つい2、3日前まで寒い々と
  言っていたのが嘘のよう。

   季節どころか月日まで止まっている
  かのような錯覚を覚えていたものです。
  そんな私が・・

   ふと気が付けば、5月半ば・・。
  自分自身は、季節に合わせて
  佇んでいたものですから? 
  何だかピンと来なくて。
  困ったものです。

   ところで昨日、2輪だけ開花・・と
  記したばかりの 「羽衣ジャスミン」。

   今朝は、早くも一気にその数を増やしているではありませんか。
  これこそ、「花の雪」! 5月に真っ白い雪を見る幸せ。
  おまけにそれは、素敵な香り付きと来ているのですから。

 


   さて、ここに来てハーブの花も続々開花して来ています。
  まだ冬の季節に、いち早く咲いた薄紫色のラベンダーは、未だ健在。
  遅ればせながら・・とピンクのラベンダーも・・。

   カレープラント、ローズゼラニウム、チェリーセージ等など・・。
  コモンセージ、ボックセージは今、青い蕾を付けています。

   すぐ上の写真は、外で冬を越したローズゼラニウム。
  枯れる事もなく、背丈を150 Cmと大きく伸ばして、ひょっこり窓から顔を出し・・。

    という事で折角ですので今日は、
   そのローゼラニウムの香りのお茶を
   頂く事に致しましょう。

    紅茶にローズゼラニウムの葉っぱを
   ポットとカップに1枚ずつ浮かべて。

    あら、あら不思議。
   たったこれだけで甘い薔薇の香りが
   加わった紅茶になりました。

    ハーブティーがめんどう・・
   という方にも、お勧めです。

    そうそう、カモミールの花びらを
   浮かべれば手軽にアップルティー。
   いつもと違った味が楽しめます。

    同様にローズマリーを一枝
   浮かべれば、スパイシーな味に。
   朝の目覚めにいいですね。   

心に寄り添う物語

2010-05-17 15:33:25 | 心の宝石箱


   連日快晴が続きます。
  起床時の気温も漸(ようや)く20度。本来の気候となりました。

   ただ、早春からいきなり初夏の陽気ですから、少し動くと今度は暑くて。
  こんな風に記しながら・・人間とは何て勝手なものだと実感しています。

   さて、玄関先に植えている 「羽衣ジャスミン」 が、
  やっと 2輪ほど開花しているのを見つけました。

   去年から遅れる事、1ヶ月余り。
  紫色がかった紅い蕾からは信じられないような香り高い真っ白な花。

   写真は、もう少し咲いてから・・と我慢です。
  (本当は少々撮りにくい位置に咲いていたのです)



   今日も前置きが長くなりました。
  ズラリと並んだ本は、私のバイブル、
  『赤毛のアン』 シリーズです。

   実家から持ち帰って来ました。
  と言いますのも後年求めた文庫本が、
  糊が取れてバラバラになったり、
  あまりにもひどい状態になりましたから。

   いいえ、やはり懐かしくて。
  思い出が一杯、詰まっていますもの。

   とは言っても、かさばりますし、
  今、本箱の中の場所を確保するのも
  大変な状態なのですけれど。

   勿論、訳者は村岡花子。
  ただ、なぜか偕成社版だと思っていた
  ものが講談社だったなんて。
  人間の記憶ってあてになりませんね。

   でも、? 10年前の本にしては
  意外に綺麗。(文庫本は 【こちら】

   こんなイラストだったのかと改めて感慨を深くしています。
  勿論、同様のそれは中にもたっぷり。文庫本ではこうは行きませんものね。
  
   この 「想像の余地」 を膨らませてくれた、繊細なイラストは、
  【装本・口絵・挿絵 : 鈴木義治(すずき よしはる)】 となっています。 

   この本を初めて読んだのは小学生の時ですが、
  同じ頃読んだ、「少公女」 や 「岩窟王(レ・ミゼラブル)」 のような
  強い感動はなかったような気がします。

   淡々と書かれた日常生活のせいかも知れません。
  その頃は、季節や風景の素敵な描写には、目が留まりませんでしたから。
  
   でも、やがてはボディブロウのように効いて来て・・
  離れられなくなるのですから、人間と本の関わりは不思議ですね。    

   そうそう、写真のピンクの薔薇。 
  ピンクの薔薇が大好きなアンに因んで。

   「私は赤い薔薇が大好きですの。
  アンピンク の薔薇が一番好きですし、
  ギルバートは白が好きなんです」
          【「アンの夢の家」 第38章】

   あなたのお好きな薔薇は、何色ですか・・? 

クリスタルなお茶時間

2010-05-16 15:55:15 | 煌きの硝子(ランプ含む)


     今日も快晴となりました。
    起床時の気温は、18度を僅かばかり切る程度。

     ここ何日か16度という、1ヶ月前の気温が
    続きましたので、随分暖かく感じたものです。

     でも、この気温だって本来のものではありませんけれど。
    しかしながら日中は、昨日以上の暖かさとなりました。

     さて最近、とみに外出する事が多くなって来ました。
    (そう言えば、去年の今頃は・・
    新型肺炎騒動? はピークでしたね)

     今日は久し振り、クリスティー片手に家でゆっくりお茶・・としましょうか・・。
    アラッ!? 「クリスタル」 と 「クリスティー」、似ていますわね。
    言うまでもなく、アガサ・クリスティーの事です。念のため。

     と言っても、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 は、
    オープン致しません。

 

   今日は、クリスタルな花? である、ランプや花瓶にスポットを当てましたから。
  従ってカップは以前、紹介済みのものです。~なんて。
  
   (記事の性質上、どうしてもカテゴリーがダブってしまっています。
  せめてこんな風に区別しています)

   ただ季節柄、沢山の薔薇の花に囲まれてのゴージャスなものになりました。
  となれば、お茶も薔薇色の薔薇茶ですね。
  (薔薇と対照的な可憐なピンクの花は、ランタナです)

   お茶請けは先日の山口で自分用に求めた、【月でひろった卵】
  本当に上品で美味しいお菓子。こちらも、ちょっぴり久し振りです。

   ところで、クリスティー作品は 「蒼ざめた馬」 を読了。
  今回は、ハーブは出て来ませんでしたが、(毒薬「タリウム」) さすが英国。
  
   お茶のシーンは、ふんだんに出て来ますし、魔法? も。
  昨日からは、息抜きに短編集を。

   それに、いつもの事ながらのどんでん返し。
  又、このような翻訳本に共通した、御婦人方 の言葉の美しさなど・・興味は尽きません。
  御婦人方・・こんな言葉だって、つい使ってみたくなるから不思議です。
  
   それにしても、花瓶に初めは3本だった薔薇の花。いつの間にか増えて・・。
  お茶を頂いていますと、その花びらがひらひら・・。

   薔薇の花びらですから、落ちるに任せてそのまま・・。
  薔薇の花びらのテーブルセンターなんて、ロマンティックですこと!

   そうそう、余談ながら花の終わりの言葉。
  椿は 「落ちる」、桜は 「散る」、牡丹は 「崩れる」、紫陽花は 「枯れる」、
  百合は 「萎(しお)れる」 と言うのだとか・・。

   花によって言葉を変えるという日本人ならでは・・の繊細さ。
  こんな美しい言葉で短い花の生涯を最期まで看取った、日本人の心を思います。  

紫の物語

2010-05-14 15:55:55 | リラのお気楽ユメ日記




   今朝は真珠色の空で明けました。
  起床時の気温は、
  昨日と全く同じ16度。

   ご近所の方達と交わす会話は、
  「寒いですね!」
  本当にどうなってしまったのでしょう。

   午前中は日射しの方も、
  少々、遠慮気味。
  
   午後になると回復して来ましたが、
  今度は北風が・・。
  
   昨日より寒く感じられ、
  とうとう、しまい込んでいた、
  セーターを引っ張り出しました。
  痩せ我慢出来ませんもの。

   しかしながら、こんな天候不順にも
  関わらず、庭の草花たちには、
  それ程影響はなさそうです。
  
   菖蒲(アヤメ)が開花したかと思えば、
  例年なら既に終わっているであろう、
  西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)は、未だに咲き誇っています。
  今年の桜同様、随分長持ちしています。嬉しい誤算です。

   さて、色と言えば・・。
  私は、紫も含む青系が大好きです。

   昨日は 「赤」 に触れましたので、
  今日は庭に咲いた菖蒲にあやかって
  「紫」 の事を。

   紫は古来から日本人にとって、
  高貴な色とされて来たようです。

   それは次のような言葉からも
  容易に想像されます。例えば・・

   「紫の庭」 と言えば、
  宮中の御庭であり、「紫の袖」 は、
  高貴な方が身に付ける上衣とか。

   何と言っても、染料となる
  「紫草」 を採る 「紫野」 は、
  朝廷の御領地、立ち入り禁止の
  標野(しめの)だったそうですから。
  それだけ貴重な染料だったようです。
  
   ところで、「紫」と言えば、「源氏物語」 ではないでしょうか。
  「紫の物語」 とも呼ばれますものね。

   主人公、「光源氏」 が生涯を通じて最も心を許し、愛した妻が「紫の上」
  その紫の上は 「藤壺」 の血筋、その藤壺は光源氏の亡き母、
  「桐壺」 に瓜二つだったそうな。

   そう言えば、桐も藤も紫の花。
  その紫ゆかりの人ですから 「紫の上」 なのですね。

   余談ながら、いつだったか 「紫」 を 「ゆかり」 と読ませる、
  「薩摩の紫」 という朝顔を植えた事があります。
  又、紫蘇のふりかけにも 「ゆかり」 の名が付いていますものね。

   ところで私は、花や植物にカタカナ表記は嫌いです。
  何の意味も持たない無機質なものに思えて仕方ありませんから。

   例えば 「リラの樹」。
  私の大好きな樹でもあるのですが、この樹、和名は 「ムラサキハシドイ」。

   “何、これ・・?” といった感じで、インパクトなど何もありませんね。
  ところが漢字では、「紫丁香花」 と書く事を知りました。

   何とロマンティックなのでしょう。漢字表記にすると、途端に意味を成して来ます。
  「合歓(ネム)」、「夾竹桃」、「百日紅(サルスベリ)」、「芙蓉(フヨウ)」等など・・。

   それにしても、丁香花をなぜ 「ハシドイ」? ~なんて思いますが、
  それだって昔の人が一生懸命名前を考えた苦労が偲ばれますもの。




   
     明日(15日)は、1日中外出しますので、
    ブログ更新出来ないかも知れません。
    勝手を申しますが、どうぞよろしくお願い致します。

         

女王の微笑

2010-05-13 16:06:36 | 薔薇の追憶


   青空が戻って来ました。
  それにしても寒い!
  
   起床時の気温は16度。
  季節外れの霜注意報が出る始末です。

   大型連休が過ぎた今の季節・・
  例年でしたら、もうすっかり夏気分
  だった筈ではなかったのかしら・・?
  季節が逆戻りしています。

   ~なんて、そんな事を思ってみても
  詮方ない事ですが・・。   

   しかしながらこの季節特有の
  眩しい光と透き通った風は健在です。
  青葉、若葉がキラキラ輝いて・・。

   「春過ぎて夏来たるらし
     白妙のころもほしたり
        天の香具山」

                 ~持統天皇

   こんな句のように、青空に翻る真っ白い洗濯物が似合いますね。
  少々寒いけれど、おまけに北風が吹いていますが、思い切りぱんぱんと乾して・・。
  そう、良くある洗剤の CM のように。




【香りにクラッ!】


   さて、写真の薔薇。今、真っ赤な薔薇が次から次へと開花しています。
  「赤」 と言いましても、幸い日本語には素敵な名前がありますね。

   代表的なものに 「真紅」、「朱」、「緋」、「薔薇」、「丹」 等など・・。
  「赤」 と一言で片付けてしまえば、右から左へ素通りしてしまう言葉も、
  ピッタリの色で言い表すと、心に深く留める事が出来ます。

   写真の薔薇もピンクを除いて 「赤」 ですが、
  肉眼ですと、それぞれ微妙に違うのです。
  
   敢えて言うなら、こちらの薔薇は、「真紅」 と 「薔薇」 でしょうか・・。
  でも、薔薇に 「薔薇色」。何とも単純ですが、この色でしたら間違いありませんわね。
  
   ところで薔薇は、お花屋さんに行けば1年中、売っています。
  これらも四季咲き性の薔薇ですが、やはり5月の今が旬ですね。
  1年のうちで1番、元気な気がします。まだ虫も付きませんし・・。

   「・・・ 略 ・・・あの赤い薔薇をご覧なさい、レスリ ー――
  他のものを女王のように威圧しているではありませんか!」
   
   「私、赤い薔薇が大好きですの。・・・ 略 ・・・
  私は真紅のが欲しいんですわ。
  私の内にある他の花では満たす事の出来ない、
  私の内にある或る熱望を満たしてくれるんです!」

                                     【「アンの夢の家」 第38章】

風に遊ぶ野の花

2010-05-12 17:03:38 | 路傍の花~道草




   起床時こそ真珠色の空でしたが、
  時間の経過と共に青空も・・。
  
   ただ、気温は19度しかありません。
  起床時が18度でしたから、
  気温は、ほとんど上がっていません。
  
   “今、何月!?” 以前は、
  逆の意味で使っていたこの言葉、
  今年になって何度使った事でしょう。

   寒い・・のです。
  カレンダーの数字は、
  既に若いものから確実に
  老いて? 行っていますのに。

   でも、こんな風に嘆いてばかり
  いても何も始まりませんね。

   ふと周りを見渡せば・・
  木々の青葉は、その緑をより鮮やか
  にし、薔薇の女神は次から次へと
  微笑んでくれているのですから。

   「春は何もかも新しいわ。
  春そのものがいつも真新しいんですものね。
  毎年、春は変わっているのよ。
  前の年と同じと言うのは一つもないわ。
  必ず何か特別なものを持っていて、独特の美しさがあるのよ。
  ご覧なさいな、あの小さな池の周りの草が何て青々している事か。
  柳もあんなに芽を吹いているわ」
             【「アンの愛情」 第9章】

   さて、今日の写真。ご覧のように、全部野の花です。
  と言っても先日の山口で撮ったもの。
  
   野の花に変わりがあろう筈はありませんが、
  見る場所が違いますと、なぜか新鮮な気がして。

   それに場所が場所ですから、至る所に、のびのびと咲いています。
  ついつい近寄って、シャッターを切っている私がいます。
  それにしても・・何と華奢(きゃしゃ)で、楚々とした姿なのでしょう。
  
   “まるで アン のようね・・” と、呟いてみたかと思えば、
  思わず自分の姿を省みて身づくろいしてみたり・・。
  そんな野の花に、我ながらすっかり寛いでしまったものです。

   ところで星野富弘氏の詩集に野の花を謳った次のような詩を見つけました。
  以下にご紹介しますね。






海と空と深呼吸Ⅱ

2010-05-11 15:15:55 | 旅気分・夢気分
   今日は起床時、雨はやんでいると
  ばかり思っていましたら・・。
  
   降っているのか分からないような
  霧雨。音もなく静かな雨です。
  
   その後は、やんでいる時の
  方が多いでしょうか・・。
  今も降っていません。

   それにしても、
  この季節にして又々、寒くなりました。
  
   何でも冬型の気圧配置とか。
  今年は天候が本当に変ですね。

   そんな中で薔薇が満開です。
  おまけにそれは、
  直径15㎝もあろうかという大輪。
  
   早速切り取って花瓶に。
  たった3輪だけですが、
  芳香は、健在。俄かにクラッ!
  部屋の中は薔薇の天然アロマ。 嬉しい悲鳴を上げています。
  

【虚い行く時の中で珠玉の寛ぎ】


【静かに時を刻んだ街】


【初夏の風に揺れる美しい花房】

   さて、昨日の続き。
  ホテルの部屋は瀬戸内海に面していますが、裏は山。

   朝は、鶯の鳴き声に目覚めます。
  2日目も快晴でしたが、海は靄(もや)がかかっているよう。

   しかしながら・・透き通る風に身をさらし、時折小さな漁船が行き交う光景や、
  これも小さな島々の浮かぶ鏡のような海を見るともなしに眺めているだけで、
  心も身体も、リフレッシュ。いつの間にか心のフックが、カキンと音を立てて外れたようです。

   こちらには、もう何度も来ていますが、
  【前々回】 心残りだった、
  室積(むろづみ)の街を歩いて見ることに。

   古くから海上交易の栄えた町だったようで、その面影が至る所にあります。
  又、普賢寺(ふげんじ)を初め、(来る5月14、15日が大祭のようです)
  幕末には岩城(いわき)第二騎兵隊を決起した寺、専光寺等など・・名所、旧跡も。

   それこそ、写真のような “時を静かに刻んで来た” 街を
  そぞろ歩くのもいいものですね。そう言えば、レンタサイクルの観光客もちらほら・・。

   ところで写真の藤は、雪舟庭園内のものです。
  雪舟の庭は、島根県の益田や山口が有名ですね。
  
   それにしても、今回ほど至る所で藤の花を見た事はありません。
  それは、高速道路の山並みにも。

   大きな花穂を下垂させて咲く薄紫の藤の花には、
  他の花木とは異なる風情が感じられます。ほっと心和む瞬間です。   

海と空と深呼吸

2010-05-10 17:20:17 | 旅気分・夢気分
海と空の詩
鏡の海
<草原と大きな樹・アン気分に浸れる場所<草原の向こうには、ぼんやり霞んだ絵のような海<象の鼻の形をした岬(象鼻ヶ岬)<仄かにオレンジに染まった海<沈む太陽>
<

【マウスオンして下さいね】



   起床時の空は、早くも真珠色。
  その気温も18度と20度を下回り、肌寒さも。

   そして・・いつの頃から降り出したのでしょう。しとしとと雨が降っています。
  昨日までの服装では当然寒く、もう1枚、カーディーガンを羽織る始末です。昨日・・
  そう昨日は、まだ山口にいたのでしたっけ。

   そう言えば、あちらはもう夏・・?
  勿論、ホテルにも冷房が入り、半袖姿がほとんどです。
  駐車した車に乗り込む時のムッとした熱気も、ほとんど夏状態だったのですが・・。

   さて、前置きはこの位にして。
  一昨日(8日)、昨日(9日)と、
  高速道路の土日割引を利用して、
  恒例の? 
  山口詣でをして参りました。

   全走行距離は927km。
  (前回は、【こちら】

   とは言っても、高速道の
  土日割引全面使用は初めてです。

   これまででしたら、往復17.200円
  かかっていたものが、僅かに3.400円。大幅な割引です。
  
   ただ当然の事ながら車の量は多く、(以前の東名並み?)
  ス~イ、スイと走れる事に惹かれて始めた価値は、
  そろそろなくなりそうです・・。
  ~なんて。

   それに心の中では全面的に喜べない部分も・・。
  これまでは当然? と思って受けていた、SA のお茶サービスや、
  維持管理などの財源は・・? なんて考えますと、複雑な思いもあったりします。

   とは言え、1泊2日の強行軍ですが、お天気にも恵まれ、楽しんで来ました。
  それに何より、いつも鏡のように穏やかな海と鶯の声に包まれた長閑(のどか)な環境。

   巷に飛び交う、“たおやか” という表現がぴったりの柔らかいイントネーションの言葉・・。
  “やはり西の京都なのね” ~なんて話したものです。
  それは、古(いにしへ)の宮中言葉にも思え・・。

   ここ何回か同じホテルを利用して来ましたが、
  ちょっと飽きて来ましたので、象鼻ヶ岬を見降ろすそれに。
  写真の黄昏の海は、ホテルのベランダから撮ったものです。

   ~明日に続く