【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

五感の目覚め

2014-01-08 18:31:51 | 四季のスケッチ



【同じ姿で佇む薔薇と雨粒の宝石】






「わしは下に行って船を枕木に
引き上げなけりゃなりません。
風が出て来たでな。
今夜の空に気が付きなすったかな?
いわし雲空マツカレルスカイ馬の尾雲メーアステイル
高い船にも帆をかけさせる
ですわい」                
              【「アンの夢の家」 第24章】





   こちらは雨となりました。
  ただ大降りではなく、降っているかいないか
  分からないような、しっとりとした静かな雨です。

   そのせいか暖かい朝となりました。
  そう言えば昨日の空。

   青い空の筋(すじ)雲は、晴れの象徴のように思われますが、
  その向きによって晴れるか雨になるか分かれるようですね。

   北西から南西に流れる筋雲は晴れ、
  北西から南東の場合は雨となるようです。
  まさに昨日の空がそれ。

   これらの確率は83%と言いますから結構、高率ですね。
  それは、ジム船長 の言葉通り。今日の雨は納得です。

   そんな雲を見るまでもなく、
  今ではいつだって天気予報を見る事が出来ます。
  しかもデータに基づいたそれは、至って正確。

   でも、そこには空を見上げるロマンもありませんし、
  人間の持つ感性も、やがて廃(すた)れてしまうでしょう。

   遠足の前に、てるてる坊主を吊るす事も、
  「明日天気にな~れ」 と履物の裏表で
  お天気を判断するような他愛ない遊びも。

   そうそう 【年末】 のブログでもありましたね。
  『アンの世界』 の住人のアナログ的な会話を。
  何だか・・訳もなく、ほっとしたような気分になったものです。

   


   



【雨に咲く 「山茶花(さざんか」】


   ところでほっとすると
  言えば、山茶花。

   相も変わらず薔薇は
  蕾のままですが、
  それでもスッと背を伸ばし、
  凛とした姿で咲いています。

   一方、山茶花。
  謙虚で控え目な花。

   薔薇は冬の寒さに
  耐えられないようですが、
  冷たい雨の中でも
  しっかりと咲いています。

   「謙虚」 で控え目、
  それでいて強くて
  ひたむき・・と言えば、
  「和の心」 そのものでは
  ありませんか。

   花言葉も 「困難に打ち勝つ」
  「ひたむき」。
  花言葉通りの花。

   因みに赤い山茶花にも
  「謙譲」、「無垢」 の言葉があるのですね。

   ところで山茶花は 「椿」 の中国名なのだとか。
  中国名 「山茶花」が、“さんさか→さざんか” と
  変わって行ったそうです。日本特有の種のようです。     

それぞれの “お口の恋人”

2014-01-07 20:00:28 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編










この古風な弓状のウィンドウの中に、
エリオットは、あらゆる趣味と嗜好を
満たすために色々な品物を飾り付けていた。
非の打ちどころのないような
ワインクーラーの上にある
2個のウォーターフォードのグラス、
それに色々な材料で出来ていて、
いかにも掘り出し物ですといった
鏡台付きの箪笥だとか、
又安物のドア・ノッカー、・・・・・
(中略)
ヴィクトリア調時代の銀食器の半端物はんぱものなどが
テーブルの上にごちゃごちゃと飾ってあった。
(中略)
そうだ、冷たい風には朝の珈琲が何よりだ
とマープルは思った。                
               【A・クリスティー作 「予告殺人」】














   こちらは今日も快晴の冬日和となりました。
  おまけに雲一つ、ありません。

   この凛とした冷気の中でいつも思います。
  石を投げれば、スコ~ンと音を立てて鳴るそんな空を。

   確か三島由紀夫や吉屋信子などの作家は、
  夏の空を、そのように表現していたと思うのですが、
  人の感性は様々ですものね。

   とは言え、な~んにもない空も午後になりますと、
  若干の変化が。写真は午後1時半と3時半の空です。









     さて、“冷たい風には熱い珈琲”。
    今日のミス・マープルではありませんが、
    私も早速、用意を。

     と言っても今日は紅茶ですけれど。
    となれば、今年初ですね、
     『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

          

   今日の引用文の
  飾り立ててあるテーブルは、
  お店ですから当然ですが、
  我家のテーブルも
  所狭しと物が並んでいます。

   これでも年末、かなり、
  処分したのですけれど。

   それでもあまり変わり映え
  しない有様に少々、辟易気味。

   ところで今日のお茶請けは
  ちょっと笑えます。

   北海道銘菓 「白い恋人」
  ならぬ、「面白い恋人」。

   裁判沙汰にもなったようで、
  一時話題にもなりましたね。
  面白いので買ってみました。

   ~なんて嘘。
  実は主人が 「白い恋人」 と
  間違えて買って来たものです。

   尤も、名前こそダジャレっぽいものですが、
  お菓子自体は物真似ではなく、ゴーフレットに、
  みたらし味のクリームを挟んであります。

   サクサクしていて意外に美味。
  「白い恋人」 は、ラングドシャクッキーですものね。
  そうそう、たっぷり入るカップは 「美濃焼」 です。

乙女ワールドにトリップ!

2014-01-06 18:06:28 | 心の宝石箱







【「少女小説」 の世界】







今日の夕方、学校が終わってから
ディーンと二人で庭の石のベンチに座り、
又 『アルハンブラ』 を読み始めた。
この本を読むたびに私は小さな扉を開いて
お伽の国 へ入って行くような気がする。
               【「エミリーはのぼる」 第2章】




   今日は一転して冬日和となりました。
  その分、起床時は随分、冷えましたけれど。

   それにしても太陽って本当に有り難いですね。
  昨日は、くすんで見えた冬枯れの庭も、
  太陽の当たっている今日は、途端に春を待つ庭に思えますもの。 












   さて、同じ
  『アンの世界』 に住む
  エミリーもそうですが、
  誰にも 『“お伽(とぎ)の国”
  へ入って行ける本』
  というのが必ずありますね。

   例に洩れず私のそれは、
  「少公女」 などと並んで
  吉屋信子作 「あの道この道」。

   何と年末の大掃除で、
  ほとんど新品のそれが出て来ました。

   もう今ではなくなってしまった、
  地元の本屋さんの紙袋に入ったままで。

   忘れもしません、実はこの本、小3の頃、
  母の実家で一気に読んで、痛く感動したもの。

   ですから本屋さんでこの本に接した時、
  懐かしさに駆られて思わず求めてしまったのでしょうね。

   ところが、当時は今のように、アンティークっぽいものに
  それほど魅かれていた訳ではありませんから、
  ついつい忘れてしまっていたのでしょう。

   ストーリーは、お涙頂戴式のごく単純なもの。
  それでも言葉通り、涙を流しながら読んだものです。

   つい最近もありましたが、赤ちゃん取り換え事件によって
  運命を狂わせられた二人の少女の物語です。

   原本に忠実な復刻本。今では考えられない右書きも新鮮です。
  たまには、こんな風に乙女ワールドに浸るのもいいですね。    

一年という大きな宝箱

2014-01-05 17:27:57 | 四季のスケッチ





【三が日の空】







   明けましておめでとうございます。
  本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。



















   早いもので新年も5日目。
  この調子ですと、
  今年もアッという間に
  過ぎ去る予感。

   今年こそ、しっかりと
  地に足を着けて歩まねば・・
  と心を新たにしているの
  ですが、年々、加速度を
  増すスピードの速さに、
  あたふたとしているのが
  実情です。

   それにしても
  今年のお正月は、
  お天気もすこぶる良く、
  暖かくて穏やかな
  三が日でしたね。

   今年1年、平穏な年で
  ある事を願って
  やみません。

   三が日が、あまりにも
  気前が良かったせいか、
  昨日、今日と太陽はその光を少々、出し惜しみしています。

   そうなりますと途端に、アース色の冬景色なれど、
  一日も一時に比べれば大分長くなり、
  今度は、そこかしこに春を感じる日々も、もうすぐです。

   同じ事の繰り返し・・なんて、もう申しません。
  同じ事が出来る幸せを精一杯、感じて。
  兎にも角にも新しい年は始まったばかり。

   悠久の時の流れと壮大なる自然の中では、
  豆粒ほどの価値もない小さな小さな自分が、
  今、こうして存在する事の偶然。

   その偶然を必然のものとする努力は、
  怠る訳には行きませんね。

   一年を大きな宝箱と思う事にして今年は暮らして行きましょう。
  出来るかどうかは分かりませんが。

   ともあれ、このようなブログですが、
  重ねて今年もよろしくお願い致します。