声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

歌うピアノ

2012-09-02 00:00:13 | Diary
音楽はクラシックもジャズも好きで
すが、先週はそれらのエッセンスを
取り入れてはいるけれども、
全くタイプの異なる演奏を2日続けて
聴く機会に恵まれました。

共通しているのは、"弦"との競演と
いうことでしょう。

一つはアイリッシュ音楽をベース
にした"John John Festival"のLIVE。
フィドルのやや哀愁を帯びた音色
とギター、パーカッション、ドラム
のセッションは適度な緊張感もあって、楽しいステージでした。

もう一つはチェロとピアノで奏でる
オペラやバレエ音楽の夕べ。
~踊るチェロ 、歌うピアノ~
こちらはレオニード・グルチンさん
とユリア・レヴさんご夫妻のコンサートです。

お二人の演奏は別々に聴く機会が
これまでにも何度かあったのですが、
ご夫妻で演奏されているのを聴くのは
今回が初めてでした。

感想から申し上げますと、チェロと
ピアノが、なめらかに溶け込んだ、
それでいて個々の音色の美しさが
際立つ素晴らしい演奏だったと
思います。
特にアサフィエフの
《バフチサライの噴水》アダージョ
は圧巻でした。

チェロの深く豊かな音色にうっとり
しながら聴き入ってしまいましたが
それ以上にユリアさんのピアノが
素晴らしかった…。
まさにタイトル通り( 歌ってる…)
と感じた瞬間でした。

もともと伴奏法の指導者としても
活躍されていますが
グルチンさんとピッタリ息のあった
演奏は、ご夫婦ならではという事
以上に、お二人の音楽性の高さを
感じさせます。

カルメンのハバネラをジャズ風に
アレンジした「ハバネラ幻想曲」
ガーシュインの「ポーギーとベス」
などポピュラーな楽曲で聴衆の
耳を惹きつけ、

後半では、ラフマニノフ
「チェロとピアノのためのソナタ」
で、じっくり聴かせる。

プログラムもよく練られていて
充分に堪能できた演奏会でした。



清水由美 


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