
ネットで
手術の後の“せん妄”のことが話題になっている。
多くは、麻酔によるものだというが
私も、それを経験したひとりだ…。
術後は、2日間も吐き気と嘔吐に苦しんだが
その時の“せん妄”は、
現実ではありえないことが、ハッキリとわかる凄まじい内容だった。
『言葉の化け物』が襲いかかってくるのだ。
大量の文字がウジャウジャと湧いてきて、
それを、誰かが声に出して延々と読んだり喋ったりしている…
時々、緑色の龍のような怪物が爪を立てて出てきて、
文字を吐き出しながら喋っていると思ったら
極彩色の文字が生き物のようにクネって動く…
次から次へと勝手に言葉や文字が出てきて止まらない…
( 気がヘンになったのかなぁ…)
と思って
看護師にきくと、
「せん妄でしょうね 」
と言われた。
ネットでは、
現実味を帯びたせん妄もあると書いてあったが、
私のは、明らかに違うタイプで
どう考えても“幻覚”だとわかる症状だった。
夫にその話をすると、
「面白いから記録しておけ」
と言っていたが、面白い幻覚ばかりではない。
亡き実母が胃癌の手術をした後で
トイレに行って転んだ時、
「誰かが私を後ろから押したんよ」
と言い張って、大騒ぎをした事があった。
個室で、部屋にいたのは私だけで、
私が疑われて大変だったことを思い出す。
現実か、せん妄かの区別がつかないタイプのものは、
やはり、厄介だ…。
(~_~;)