慌しかった11月が終わった。
日帰りを含めて県外出張と帰省、トータルで1週間、家を空けたのは久しぶりだが、
一昨日、今月最後の出張で家を空けた翌朝、
M嬢に異変があったらしい…
ドライフードを食べなくなったと言うのだ。
駅まで迎えに来た車の中で夫が言うには、
私が出かけた当日の夜も、これまでとは様子が違ったと言う。
以前なら私が留守の時でも夜9時前になると、自分から離れの専用ベッドに行っていたM嬢が、
2階の部屋に上がって行った夫を追うように
階段の途中にはめてあるベビーガードを夜通しガタガタ叩いたらしい。
仕方なく開けてやると一目散に夫のベッドを目掛けて飛び込んできて、
朝まで夫のベッドで大人しく寝ていたと言う。
私が家出したとでも思ったのか?
そういえば、数日前に夫と小さな諍いをしていた事を思い出した。
M嬢にはトラウマがあるようだ。
譲渡犬として我が家に迎え入れる時にM嬢を預かっていたブリーダーによれば、
M嬢の前の飼い主さんの家では、去年の今頃、家族間で揉め事があって、
その結果、M嬢を手放すことにしたらしい。
犬の記憶が、どのくらい残っているのかは不明だが、
最初に飼われた家や飼い主のことは忘れないと言われている。
ましてや、
我が家に来て8ヶ月…もうすぐ7才になるM嬢が前の飼い主を忘れているはずはないだろう。
きっと、寒くなる時期の「別れ」は今も辛い記憶として残っているに違いない。
そう思えば思うほど、
私はM嬢が可哀想で、つい甘やかしてしまう。
(−_−;)
最近は特に手作りオヤツの干し芋や
ボイルしたチキンのせいか以前よりムチムチして見えるし、ますます筋肉がついてマッチョになってきた。
さすがに気になって昨日はかかりつけ獣医師で尿検査をして貰うと、
「尿に異常はないけれど、28kgは太り過ぎです」
とのこと。
M嬢が我が家に来た経緯を話すと、
目をまんまるくして驚いていた獣医からも
「確かにトラウマはあるだろうけれど甘やかし過ぎは犬にとって良いことはない」
と嗜められた。
そうなんだよなぁ…
健康のためにも、しっかり体重管理をしないと。
異常はなかった事で、安心し過ぎたせいか、
本来なら気を引き締めなくてはいけない時期に、
今朝は、また大失敗してしまった。
地図会社を名乗る男性が玄関チャイムを鳴らした際のことだ。
玄関ドア越しに対応中、
タクアンと塩ジャケのオニギリを作るつもりでキッチンのカウンターに材料の入った皿を置いた事をうっかり忘れてしまっていた…
それらをM嬢が食べてしまった…
慌てて吐き出させようとしたが、すでに飲みこんだ後で、時既に遅し。
犬の窒死塩分量は1kgあたり4gだとある…
たくあんは4切れ、
塩ジャケは辛口で細かく解した身が一切れ未満だから、
塩分量としては、4、5g程度だから、体重28kgのM嬢の場合は、
慌てて病院に行くことはないと思うが、
とりあえず水をたっぷり飲ませて様子見をする事にした。
(タイミング悪くあの地図会社が来なければ…)
と恨んだが、
それは逆恨みである。
もちろん「個人情報なので」と回答を拒否したが、
何とも気がかりで不愉快な12月初日となった。