冬が駆け足でやってくる…
昨夜は、兵庫県知事選の結果が気になってTVをつけっぱなしで寝てしまった。
ネットのニュースでは早くに当確は出たようだったが、
YouTubeのLIVE画像では最終的に確定するまで、選挙事務所のスタッフも慎重に対応しているような印象を受けた。
今やニュースはネットの方が断然早い…
今日のワイドショーは一日中、再選された斎藤氏の話題で持ちきりだったが、
どの番組もその勝因をSNSだと挙げた。
そしてSNSが功を奏したのは、
選挙期間中はTVなどのメディアに報道への制限がかかる事で、
候補者の話題を取り上げづらいため、
有権者にとっての情報を得る手段がSNSに偏ってしまった事が原因だと分析していた。
本当にそうだろうか…?
今や、選挙にとって欠かせないツールとなったSNSだが、
勝因は、それだけではないようにも思える…
斎藤氏のパワハラ問題以前に、
氏が進めていた行財政改革を止めてほしくないとの県民の純粋な思いもあったのでは?
正当に評価するなら、そこが一番大事なポイントだと思うのだ。
人柄とか人間性の良さだけでは、思い切った改革はできない…
これまでのワイドショーの内容が事実なら、
パワハラの3つの定義や6類型で考えれば、
《精神的攻撃》や《過大な要求》などに当てはまる事があった、と見るのが普通だと思う。
今回のことで思い出したのは、パワハラ発言で辞任した厚労省官僚出身の元女性国会議員のケースだ。
コロナ禍でコメンテーターとして出演した際に、わかりやすい解説で株を上げたが、
そもそも能力のある人には、良し悪しは別として、
仕事ができない部下に対しての苛立ちは当然だと思う。
つい声を荒げてしまう事もあるだろう…
それをパワハラだと言われれば、パワハラには違いないのだ。
問題は、パワハラをしてしまった後だ。
本人が深く反省して心を入れ替え、
2度とハラスメント行為者にならないよう気をつけて行動することで、
周りに対するイメージも変わっていく…
今回の場合、
駅前で辻立ちして頭を下げ続ける元知事に同情する人がいるのもわかる…
あれだけマスメディアで叩かれ続けた人だもの、
痛めつけられた人間を救いたくなるのも人情だ。
関西は、もともとGNN(義理、人情、浪花節)を重んずる地域だと聞いたことがある。
今回のは、一度、家来の裏切りによって権力の座から引きずり降ろされた殿様に同情した民が、
寄ってたかって担ぎ上げ救おうとしたドラマチックな復活劇に思えて仕方ない。
SNSが、それを可能にする時代なのだ。
ちなみに私はハラスメントを研修で扱う講師の1人だが、
パワハラは、この世から無くなることは絶対にないと思っている…
SNSが、それらを全て無いものだとしたなら、それはそれで、恐ろしい。
(-。-;