谷川俊太郎さんが亡くなった…
もう10年以上も前に、聴きに行った詩と音楽のコラボレーションを思い出す。
あの時の私は、どんな生活をして
どんな思いで過ごしていたのか覚えていないが、
たぶん今より忙しく仕事していたはずだ。
毎日ヘトヘトになり、オマケに更年期障害やら老いた両親の問題やら…
尽きない悩みに心を消耗する日々を送っていたのではなかろうか…
そんな時に聴いたのが、県民会館で開催された谷川俊太郎さん自身の詩の朗読会だった…
悲しいとか、嬉しいとか…そんなセンチメンタルな感情は浮かんでこないのに、
不思議なほど涙が溢れてきて止まらなかった…
朗読会の後、
少しだけ気分がスッキリしたように感じたのは、
作者自らの朗読を聴けた事への満足感もあるが、
それだけではないと思う。
言葉の持つ力に心を動かされたからだ。
谷川俊太郎さん、
私は貴方の言葉に助けられた人間の1人です。
ありがとうございました。