声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

O mio babbino caro

2020-04-11 10:17:00 | 映画・ドラマ・読書
大林宣彦監督が亡くなったという…。

闘病中でありながらもメガホンをとっている姿をTVで見たのは、

つい最近の事だったように思うけれど…。


大林作品といえば、

私の場合、

『異人たちとの夏』をまず思い出す。


あの映画の中での

名取裕子さんと風間杜夫さんのシーン…

『あなたは生きて!』

と言って消えていく切ないシーンが忘れられない。

背景にずっと流れていた

ジャンニスキッキの

o mio babbino...

が、哀しさを助長させるようで


( あぁ、こういう使い方もあったのか)

と、驚いたのを覚えている。


くだんのシーンの

o mio babbino caro
 
を、

いったい誰が歌っていたのだろうと調べてみると

映画のエンドタイトルで確認できた。

歌っていたのは

ソプラノ歌手の名古屋木実さん、
指揮は、ご主人の増井信貴さん。

そうだ、思い出した…

名古屋さんのご主人の増井さんは

以前、群馬交響楽団の指揮者として活躍されていた方だ。

映画『異人たちとの夏』では、ご夫妻の共演で参加されていたのだ。


残念ながら、

名古屋木実さんは、ご病気のため昨年の夏に他界されている…

題名のない音楽会などメディアへの出演も多くて、

二期会の歌手としても活躍されていた…。



短い曲なので、よくオーディションなどでも歌われるアリア

o mio babbino caroだが、


つい最近、朝ドラで柴咲コウさんの歌唱が話題になった。

三浦環がモデルのソプラノ歌手役だ。

吹き替えなしで歌っていたというので話題になっていたが、

短期間にしては、素晴らしい歌唱だという感想と、

プロ歌手としてはムリがあるという感想もあったようだ。

その中で、
よくわかっている人が書いているな、
というものもあった。

「当時のオペラ歌手の役としては上出来」

という感想だ。


実は私もそう思う。

今の時代のソプラノ歌手とは比べられない…


そういえば、

三浦環さんの死後に、声帯が保存されているという話をどこかで聞いた記憶がある…。

本当だろうか…。




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