外壁のリフォームで窓という窓がビニールで覆われ、
空気の入れ替えをしたくても窓を開けることができない。
昨夜から気温が下がっているようで今朝は寒い。
最近、芸能人の訃報が続いている。
今朝は、おすぎとピーコのピーコさんが亡くなったとの記事を読んだ。
ご兄弟とは京都のラジオ局に出演していた頃、よく局内ですれ違った。
すれ違っただけなら別にどうという事はないが、
彼らには、ちょっとした忘れることのできないエピソードがある。
早朝のワイド番組でリスナーからの手紙をナレーションで紹介していた私は、
番組終了後に、
制作部のディレクターの机を使わせて貰い原稿の下読みなどをしていた…
そこへ、ある時、ドタバタと遠慮なしに入ってきて、私の横でピタリと止まり、
「ちょっと、なによ!」
「そこ、どきなさいよ!」
と頭の上から素っ頓狂な声で言い放つ人たちがいた。
見上げると、おすぎとピーコの2人だった…
「アタシのムラっちゃんの机でなにやってんの!」
「なによ!イヤなオンナねぇ」
と言いながら、手でシッシッと私を追い払い、
「汚い、汚い!」
と言いながら、ディレクターの椅子をハンカチで拭くような仕草をしたのだ。
(もう…かなわんなぁ…)
と苦笑しながら、席を譲ったが、
不思議なことに、
失礼だとか、イヤな人たちだとか、
そんな感情は全くなかった事を今でも覚えている…
多くの芸能人と一緒に仕事をした関西時代、
中には裏表が極端で、本番中に邪魔をされたり、揚げ足を取られたりは日常茶飯事だった。
不快な思いをする事も何度かあった…
それなのに、
あの2人には笑ってやり過ごしてしまった…
その違いは何なのだろう…?
キャラクターの持つ特権のようなものだろうか?
ムラっちゃんと呼ばれていたディレクターは局内でも超イケメンで知られ、
その上、誰にでも優しい人だったので、
あの兄弟が、本気か冗談かは知らないが、
彼に興味を持っていたのは理解できる…
とは言え、私に
「ここ、いつでも使っていいよ!」と
声をかけてくれたのは、ディレクターのほうなのだ。
使用許可お墨付きの私に、ドケとは何事か…
考えてみれば、随分と失礼な事をされたものだ。
だけど、それ程のことをしても、
やられた人間から
(まぁ…いいか)
で許されてしまう、あの強烈なキャラクターの威力は大したものだ。
今、振り返ってみれば…あの時代は楽しかった。
ピーコさん、
楽しい思い出をありがとう!
そして、お疲れさまでした。