都会のイルミネーションの映像を見ながら、
(何という違いだろう
同じ次元に生きているとは思えない)
と思いつつ、
吉幾三の「オラこんな村いやだ〜♪」
のワンフレーズを口ずさむ。
近所に住むお年寄りは
からっ風の中を畑作業にはげみ、いつもと変わらない日常を送っている…
天気予報だと
「雨は夜更け過ぎ〜に雪へと変わるだ〜ろ♪」
…のハズだったのに、
雨も雪も降らない。
ただ乾いた風だけが吹き荒ぶ。
そんなクリスマスだ。
石狩挽歌などの歌謡曲はもちろん、
『群衆』
『ラ・マンマ』
『ラ・ボエーム』
『オーヴェルニュ人に捧げる歌』
『サバの女王』
など、
数多くのシャンソンを訳詞した事でも知られる作詞家の、
なかにし礼さんが亡くなった。
先だっての中村泰士さんの訃報でも思った事だが、
昭和を代表する音楽業界の著名人が旅立っていくのは淋しい。
時代とともに、変わっていく日本語の詞のリズムを
いま一度、噛みしめながら残された歌を口ずさんでみると、
まさに情景が目に浮かびような詞が多いことに気づく。
やっぱりいいなぁ…
昭和のうたは。