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あと2、3日で配信終了というGYAO!の見出しにつられて見始めた。
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主演の2人より、
それを取り巻く俳優人の演技がしっかり脇を固めている。
それがなければ、たぶんこの映画の評価はもっと低くなるように思う…。
その原因だが、
ストーリーや映像技術は別として、
大変失礼ながら、
大学で映画制作を勉強している学生の卒業制作を思い出してしまった…。
(監督さん、ごめんなさい)
なぜ、そんな印象を持ったのか…
…似ていたのだ。
その昔、
夫が40年前に卒業制作で作った映画に出ていた“主演女優”の女子学生の喋り方と
唐田さんの喋り方が…。
唐田さんは関東出身のようだが
映画の中では関西弁で喋る役どころだ。
その辺りがネックになっているのか…
話し方が木訥としている。
アンニュイでシャイな…それでいて
“不思議ちゃん”風の女の子を演じているのかもしれないが、
台詞回しが淡々としすぎていて感情が伝わってこない。
いわゆる“棒読み”に聞こえてしまう。
そのセリフ回しが、
夫の卒業制作に出ていた女子学生とそっくりなのだ。
訊けば、女子学生は関西出身だが夫の書いた脚本は標準語だったため、
普段から関西弁の彼女には、
どうしてもぎこちなさが残ってしまい棒読みになってしまったらしい…。
もともと標準語の人が関西弁を使うのと
もともと関西弁の人が標準語を使うのと
似てしまうのは、どういう事だろう…。
(ー ー;)
主演女優の“棒読み”の印象が似ているというだけで、
素人の卒業制作映画と比べてしまう…というのは大変失礼な話だが、
明らかに違うのは
それらをカバーしている田中美沙子さんや伊藤沙莉さんらベテラン俳優人だ。
主演の東出さんの場合は、
もともと棒読みが個性の俳優さんなので、
特に気にならない…
と言うより、
東出さんの相手役が高畑充希さんのような演技派女優さんだと、
かえって演技力の差が際立ってしまう…。
なので、相手役が唐田さんでちょうど良いのかもしれない。
いろいろ物議を醸した主演の2人ではあるが、
映画自体は、
若者の恋愛事情をリアルに描いているところがいい…
その恋愛シーンも、
もっとベタベタした内容かと思っていたが、
わりあいサラリと描いていて好感が持てる。
それが逆に、
スキャンダルを巻き起こした主演2人のラブシーンを期待して観た人には物足りないのかもしれない。
評価が真っ二つに分かれるのも、
たぶん…それが原因だろう。
実は、この映画の前に
トヨエツ主演の『愛の流刑地』を観たのだが、
私の中では、
観終わった後に余韻が残ったのは
『寝ても覚めても』の方だった…
なぜだろう…
共感度の違いだろうか。
(ー ー;)
今日は台風の影響なのか
朝から、晴れたり曇ったり雨が降ったりで目まぐるしい…
昔はよく、
“女心と秋の空”と言ったものだが
今は男も女も関係ない。
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