古い物が好きだ。
特に古い家、古い町並みを見つけるとわくわくする…
歴史は好きだが、
勉強はしなかった。
戦国時代の話にも興味がない。
だいたい、赤の他人ならともかく親兄弟が殺し合うなんていう恐ろしい時代が嫌いだ。
ここは、そんな時代の家らしい。
板の上に石が置かれた屋根の造りや、
曲がった梁などが特徴らしい…。
今で言うところの2LDKに近い造りだが、
DKのDは土間である。
Lには囲炉裏があって、全て板の間。
奥の部屋は、
“でいの間”と言われる客間である。
その客間の横に小さな四畳半くらいの細長い「へや」がある。
ここに煎餅布団を敷いて寝ていたのかな?
500年前の家はシンプルだが、
天井は二階建てのように高く、梁は凝っていて、とってもモダンな印象だ。
庭に面した廊下には雨戸があり
雨風対策も完璧で、余分な物が一切ない。
外観も、
庭の木々との調和がとれている。
1527年に建てられた当時の柱も展示されている。
1768年に床板を張り替えた記録も残されている。
床板も思いのほか薄い。
木の家だって、
リフォームしながら住めば、500年もつと言うことだ。
そもそも、この地域は地震や大きな災害がなかったという事だろう。
こんなに曲がった木を使っているのに…。
我が家の今後のリフォーム計画にも、
これは大いに参考になる物件だ。
なるほど。
これぞ、
究極のSDGsではないか。