コロナ禍で中止になっていた下田市での音楽会が4年ぶりに開催されることになり、
昨日は《歌合せ》に朝霞駐屯地近くの練習会場まで行ってきた。
自衛隊・警察庁・消防庁の音楽隊OBで構成する《楽悠》の方々とご一緒するのは、
一昨年の定期演奏会に歌手として出演して以来なので2年ぶりだ。
1時間前に会場入りすると、
既に何人かの楽員がロビーで雑談中だった。
まだ3階のホールは開いてないようだ。
数少ないロビーのベンチにも空きはない。
(仕方ない、しばらく立って待つか…)と思っていたら、
「ここ、座って!」
と、
いきなり長身の楽員の方が声をかけてくれた。
最初は遠慮していたが、
せっかく空けてもらったのに座らないのも悪い…
「では、お言葉に甘えて…この時間にお昼ご飯を食べます」
と言うと、
「ステーキ弁当だろう⁈」
と誰かが笑いながら言う。
「いやいや、粗食の極みでして」
と言いつつ、
リュックサックの中から、梅干しを入れて海苔で包んだだけのオニギリ1個とお茶を取り出してほうばる。
諸先輩方のパワフルなブラスバンドをバックに歌うのは、
尋常ではないカロリーを消耗する。
エネルギーチャージは必須なのだ。
2年ぶりの歌の仕事である。
プログラムは主催者からのオーダーで決まるようで、
今回、私にきたオーダー曲は、
ゴンドラの唄
純情二重奏
夢淡き東京
青春のパラダイス
の4曲がソロ、
それに加えて
元中央音楽隊幹部のF氏とのデュエットで、
旅の夜風
下田市の地元歌手の方や出演者全員で歌う曲などを合わせると、全部で10曲はある。
このうち、初めてソロで歌う2曲
《夢淡き東京》は藤山一郎さん、
《青春のパラダイス》は岡晴夫さんの歌だ。
《夢淡き東京》は、
作詞サトウハチロー、作曲は古関裕而、
さすがの名曲だが、
音の高低差が大きくて、コレをさりげなく歌うのは難しい。
つい頑張りすぎてしまうのだ。(−_−;)
淡々とさりげなく歌われている藤山一郎さんの歌唱力に、つくづく感嘆する。
もう1つの《青春のパラダイス》だが、
音域的には低い…特に歌い出しが私には低すぎるほどだ。
しかもノンブレスで歌わなければならない箇所が多く、
男性コーラスグループのボニージャックスが歌っているのをyoutubeで聞いてみたが、
8小節を軽々とノンブレスで歌いきるのは、
私には至難の業である。
《歌合せ》だけで、500kcalは消耗したような気がする…
10月8日の本番まで、あと僅か。
しっかりと体調と声を整えて臨みたい。