正直なところ、
ここ数日は娯楽番組を見る気がしない。
パラリンピックが始まるのだけが楽しみだ。
ロシアとベラルーシの選手が出場できなくなった理由に
そもそもパラリンピックとは戦争で負傷した兵士たちのために開催したものだと聞き納得した。
スポーツと戦争は無縁のようで実は深い繋がりがあるということか…。
音楽界でも残念なことに
NYのメトロポリタンでは、
あのロシアの誇るソプラノのアンナ・ネトレプコが公演をすべて降板することになったという…。
理由として『露大統領と公に距離を置くことを拒んだ』とあった。
世界的歌手の立場として戦争には反対していても、
自分が、かつて世話になったり、親しく付き合っていた経緯があれば、
簡単に世論に同調するわけにはいかない…ということか。
いわゆる《義理》というやつだ。
ここで思い出すのは、
ルーマニアのチャウチェスク政権が倒れた時のことだ。
『20年前は良い人だった、志高く優れた政治家だった』
と当時のメディアで解説者が伝えていた。
『ある時から独裁者になり、人が変わったようになった』
とも…。
今回の露大統領にも同じことが言えるのではなかろうか?
5年前の秋田犬と戯れる画像を見ると、
大型犬愛好家である大統領の素顔が垣間見える。
犬は嘘をつかないから自分にとって好ましい人間かどうかは本能でわかる。
今は、どうなのだろう…
秋田犬の《ゆめ》は、どうしているのだろう…。
犬は飼い主の病気を察知する能力に長けているらしい。
我が家のHalも、
昨日から私のそばを離れない…
副反応で弱った私を気づかってくれているのだろう。
ネトレプコの降板でステージにも影響の出たメトロポリタン歌劇場だが、
このベルディ《ドン・カルロ》出演者たちによる
ウクライナ国家の歌唱は、沁みる…。