声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

暗黙のルールではなかったか

2024-11-26 09:14:00 | 報道 ニュース ワイドショー
兵庫県知事選のSNS戦略を担当したとするPR会社社長のnoteが波紋を拡げている。

正直、とても驚いた。

何の目的で公表するのか、
自身の業績、会社の功績のアピールだとしても、

業界の常識からすれば、やり過ぎた感が否めない。

公表した後に何が起こるか予測しなかったのだろうか?

PR会社がどこまで依頼主との仕事について公にできるかは

それぞれの考え方にもよるけれど、

一般的にはHPに、企業名を記す程度が普通だ。


今回は、1個人の選挙のPRを手伝ったという事だから、

個人としては応援した…事なら問題はなかったのかもしれないが、

公私混同で、しかも選挙対策を、
まるで暴露するような方法で公表するのは軽率だ。

こんな事をしたら、次からは仕事がやりづらくなるとは思わなかったのだろうか?


残念ながら日本の場合、
PR会社は《縁の下の力持ち》としての役割を求められる。

コンサルタント会社も同様だ。

今回の選挙対策の内容が全て事実なら、ほぼコンサルタント業に近い仕事をPR会社が担ったことになるが、

報酬はポスター代以外に支払われていないのならば、

社長自らの功績をアピールしたくなるのは自己顕示欲を満たすためのものとしか思えない。

依頼者であるクライエントの情報は公表しないのが暗黙のルールである。

業界の暗黙のルールを破ってまで、公表する意図が私には分からない。

もしかしたら、
件の社長は、単なるPR会社としてではなく、
コンサルタントとしての業務拡大を見据えてのアピールだったか?

実績を公表すれば、
今後はコンサルタントとして、もっと多額の報酬が得られると睨んだのかもしれない。

noteの記事をUPした時点では、
《プロジェクトX》で大事業を成し遂げたような達成感に酔っていたとも想像できる。

しかしだ…

誰かに認められたい気持ちは理解できるが、
所詮、1個人の選挙運動を手伝っただけの事である。

プロジェクトXという程の大事業を成し遂げたワケではないのだ。

それと、問題なのは依頼主であるクライエントの個人情報や企業機密に関する写真などの扱いだ。

本人の承諾を得たのだろうか?

芸能人や著名人との2ショットには当然、パブリシティ権が発生するので

承諾を得ない限り、SNSにも載せてはいけない。

一般人の場合はどうか、
無断掲載は例え個人的なSNSであったとしても肖像権の侵害と受け取られるので、
NGだ。


では知事などの公職にある人との2ショットはどうか?

調べてみた。

1.公的な場での撮影であれば問題ないが、プライベートな場面での撮影は肖像権の侵害になる可能性大

2.個人のSNSに載せるのは商業利用に該当しない場合のみOK、
但し本人の許可を得て載せるのが無難。

いずれにしても、
個人事業主であろうが、企業主であろうが自分のSNSなどで仕事のPRに使うのであれば、写真掲載には本人の許可が必要という事だ。

PR会社の経営者であればなおのこと、

俯瞰で物事を見る目とコンプライアンスの知識、
そして何より慎重な判断力と予測力は大事だと思うのだが…

(-。-;











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