ようやく先週末になってから観た。
映画公開時に関西在住の友人が
『面白かったよ、観てみて!』
とFacebookに書き込んでいたが、
ファンタジー映画を好んで観る私のような人間には、
この手の映画を観るには勇気がいる。
《万引き家族》なども同じだったが、
映画の世界観に入り込んでしまいやすい単純な性格だけに、
不快感や、喪失感などのネガティヴな感情を拾いやすく、
それが何時間も尾を引くのだ。
特に残酷なシーンがある映画の場合、
よほど気分がいい時や、
体調が万全でないと観る気にならない。
案の定、
《半地下の家族》では、
その晩、悪夢をみた…。
(ー ー;)
ただ、
この映画が、米アカデミー賞をはじめ、数々の賞を総なめにするほどの社会性の強い作品である事は、よくわかった。
水害後に避難先で話した貧しい父親の言葉も印象に残っている。
《計画というのは無計画だ。計画があるから予定外のことが起こる。計画しなければ予定外のこともない》
という、セリフだ。
国民性というのもあるのだろうか…。
日韓の関係は、今また悪化している。
慰安婦問題も徴用工訴訟問題も拗れている。
これらの問題も、
結局は、映画のセリフのような
“無計画性”が端を発しているように思えてならない。
国際法など通じないと突っぱねるのは、
《計画というのは無計画だ》
と言い放つのと同じではないのか?
富裕層から施しを受けるのは当たり前?
悪気がなくても生きて行くためには
人を騙す、殺める…
その行為に罪悪感はないのか?
儒教の思考が影響しているのだろうか?
文化の違いを強く感じた映画だった。
(ー ー;)