レイラインについては今まで何度か載せさせていただいた。たいへん興味深くはあるけれど 線は引こうと思えば地図上にどこでも引くことができるし むしろ 中央構造線上に数多ある神社をご参拝し感謝をささげ ご守護を願おうと考えた。縄文のひとびとの移動のみちすじは遺跡が示し そこには必ず水があった。地表に流れる水は深い深い地の底に水脈があることも示している。3.11の前は闇雲に直観に導かれて車を走らせたけれど 今回は事前に調べてうかがうことにした。
ところが 18日 風邪がぶりかえし 頭痛がひどく 友人のHIKOさんと落ち合うことになっているのに申し訳ないが カフェで情報交換してきょうはごめんなさいしようと思った。
....が すっかり HIKOさんに載せられ 車は一路 岩槻に向かったのである。行き先は 中央構造線と綾瀬川断層がまじわるという第六天神社と浅間の大神....第六天神社は千葉でお参りしたことがある。不思議な氣だった。畏れといささかの恐れを感じる氣 でもなにか懐かしい氣。自然や風を感じる氣。
第六天神社は水のそばにあることが多いという。第六天とは仏教の魔王....織田信長が自ら名乗ったことで名高い。関西にはほとんどない。秀吉がつぶしたともいう。明治の廃仏毀釈で関東でも少なくなった。合祀したり ご祭神が変わったりもした。オモダルノミコト タカミムスビノカミになったりした。神社名も高木神社 榊神社 千勝神社もそうではないかという。産土の神さまが千勝神社なのでちょっと驚いた。
ところでこの第六天神社は武蔵第六天神社ではありません。馬込のほうです。⇒ こちら
境内はしんと鎮まっていた。ところどころ強い氣 境内中央に本殿 放射状に摂社.....最後に浅間大神にご参拝。つぎなる目的地はレイラインとおぼしき神社であったがナビがおかしくなってしまい行き着けない。疲れてしまって カフェRでおやすみ...そのとき森が見えた 「HIKOさんわたしあの森気になる」 と言ったら あれは久伊豆神社ですよ とアイパッドの地図をみながらHIKOさんが言った。
もう帰りたくなったが 結局 目標地にむかう。駐車場は17:00までと書いてある。あと30分... だが高台の神社までは遠い。なんだかなんだか周囲の建物がおかしい気がする。ぐるりと大回りして HIKOさんは神社の階段をのぼりきって スタスタと歩いていった。そして戻ってきて ルカさん行かないほうがいいみたい... えっ ここまできてまさか冗談 わたしはかまわず階段を昇り 一歩踏み出そうとして 足が止まった。一瞬 息が止まった。行っちゃいけない。急ぎ足で その地をあとにした。
ふと お参りできない神社がこれから増えるだろうと思った。車に戻ったときは心臓はドキドキするし 熱は出る 咳は出る もう帰りたくて...でもHIKOさんは宜わない。やさしく有無をいわせず 久伊豆神社に向かわせたのである。木の香匂う 久伊豆神社はとてもよい神社だった。この旅は 久伊豆神社にご参拝しなければ成就しなかっただろう。ひとはそれぞれ役目をさずかってこの世にくる。わたしはようやくにして自分の手にあるささやかなでもたいせつなやくわりを知った。そして それを喜びに想い 冒険のように果たしてゆきたいと思う。
久伊豆神社で最後にお参りしたのは道開きの神 サルタヒコサマでした。あぁ そうね 金沢でであって十余年 わたしわかった....HIKOさんはわたしをナビしてくれる方だったのだ。 HIKOさん ありがとう。
ちなみに 第六天さまはときに天神 菅原公ではなくて と呼ばれるようです。(アラハバキと感じる方もいました。愛宕の神の御名が双方ににありました。つまり....そうなんですね。中央構造線上に要の場所があることは確かですが 神々は勧請されることもあり習合もありなので 祀られている神々の御名でご参拝するのではなく その地に感謝をこめて祈ることで細い細い絹の糸で地をくくるように旅を重ねたく思いました。
熊本地震は 中央構造線上で意図的に起こされた地震です。3.11のときのように そのあとの富士山のように この国を守り抜きましょう 気づいたひとの祈りで。