音楽の喜び フルートとともに

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ボヘミアンラプソディー

2019-01-04 22:53:52 | 本・映画など
ボヘミアンラプソディーを
観ました。
フレディ マーキュリーの生涯については、いろいろな見方がありますが、1970年代のイギリスで、インドからの移民家族。
ゲイであること。
自分でさえ気づいていなかったので女性と婚約もしたけれど、解消せざるを得なかった。

異端で、生き場所の無い孤独。

仲間と創作することは、楽しくて興奮することだけれど、ぶつかりあって、嫌なことを言われることもあります。

疲れきって、一人になって、言うことを聞いている人ばかり周りに置いてみたら、逆に創作も、愛も無くなってしまった。
失敗に気づいて、赦されてやり直せる。
ストーリーに共感できるし、何より音楽にパワーがあります。

アフリカのエイドのシーンは、現実に残っているフレディの録音とコピーバンドのミックスだそうですが、違和感全くありません。
素晴らしかったです。


ラッキーになる

2018-11-01 21:21:40 | 本・映画など

今日も引き込もって製作、練習。
さっさっと書いて作業して、6時間は睡眠時間を確保するつもりです。
もう絶対に風邪引かないように…。

で、ネタが無いので、この前イオンの31アイスクリーム。
久しぶりに行ったら、スモールのダブルを頼んだら、もう一個サービス
夏みかんとナッツ to youの上に普段は絶対頼まないおどろおどろしい色のアイスを乗せてもらいました。

予想に反して爽やかな味。
紫はブルーベリーでした。

スタンフォード大学のティナ シーリグ教授によると、
運を良くしようとすると、いつもとは違う少しのリスクをとることが大事だそうです。

なるほど、いつもとは違うアイスを選んだら、好みとは違うものが出てきてがっかりするリスクがあるかもしれませんが、知らなかった美味しさに出会う幸運に恵まれました。

90歳を過ぎた人たちに「人生で後悔したことは何ですか?
」と聞いたら、ほとんどの人がやったことではなく、やらなかったことを後悔したそうです。

幸運や幸福は主観的なもの。
だとすると、やりたいことにチャレンジすればするほど、幸せになれるのかもしれません。

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図書館に行ってみた。

2018-06-14 22:15:24 | 本・映画など

朝、昨日たくさんあった洗濯物を父のいる老健に届けました。
腕の皮膚をかくので、薬を塗って帰りました。
アレルギーかな?ずっと良くないです。

帰りに久しぶりに図書館に寄りました。

音楽の棚に新しい本が入っていました。


ギターとフルートの曲集。

フルートとギターのクラッシックの小品がたくさん入っています。

しかし、あらっ!

ギタータブ譜というやつです。
ギターの人なら読めるのかな?

下手くそなギターでちょっとやってみました。
バッハのアリア…3小節で挫折😅

音のイメージが出来ないので、あってるのか、あってないのかわからないし、コードが譜面から読み取れません。
慣れればわかるのかな?

使えないかもしれない…と、思っていたら、ピアノ譜だと思っていたこれは?!

ギター譜でした。
一安心。

もう一冊は岩田誠さんの「脳と音楽」
メディカルレビュー社出版。
2001年発刊なので少し古いかもしれませんが音楽家の病歴や骨相学から、脳のどこで音楽をするのか?などを考察する本みたいです。

たまには図書館もいいな。



承天閣美術館伊藤若冲展

2017-02-23 00:18:04 | 本・映画など

月曜日相国寺、承天閣美術館に両親と伊藤若冲展を見に行きました。

母が「若冲を見にいきたい。」と、言い出して、いつ行けるか?考えていました。

そこへ、トヨペット伏見店で6ヶ月点検のお知らせ。

伏見まで行くなら、ちょうどいいかもしれない。

母に相談したら、すっかり乗り気に。
いろいろ考えた末に「あれ?月曜日はお父さん、家に居る日だった。」

「連れて行くしかないよ。」
「大丈夫かな?」
「大丈夫、大丈夫。」

最近では、歩ける距離がかなり減っています。
まず、車で行けること、歩く距離が少ないこと、車椅子を借りられこと、トイレがすぐ行けること。

外出の条件がいろいろ増えています。

相国寺は、金閣寺、銀閣寺もその敷地に持つ大きな寺院です。

門から美術館まではかなり距離があります。
第1、駐車場がそばにないとアウトです。
恐る恐る電話して
「身体が不自由なものが行きますが。」
と言うと
「総門から中に入って下さい。守衛がいますので、言って下さい。」
と、教えてくれました。

さて、車で行くと、守衛さんが
「1番奥なので、突き当りまでずっと行って下さい。」と言ってくれました。
参道のようなところを、車でまっすぐ入り、最後の承天閣美術館の門前まで車を入れさせてくれました。

先に中に入って、美術館の中の受付で車いすをお願いすると、「外に持っていけるのはこの車椅子だけなので、そこで乗り換えてください。」
「すみません、タイヤの空気が抜けているので押しにくいと思いますけど。大きな方ですか?」
「そんなに大きくないと思いますが、」
「すみません。」
とまた言われました。

確かに石畳の道を門から入り口まで結構あります。そこをタイヤで行くとなかなか進みません。

しかし、車椅子を借りるとやはり楽です。父も安心して見ることができました。
普通の美術館と違って、絨毯の上を靴を脱いで見ることができます。

本邦初公開の鸚鵡と牡丹の絵や、躍動感触れるシンプルな線の鶏。
レプリカでも見ものだったのは、金閣寺の茶室の再現。

若冲の襖絵のある部屋をそのまま再現されているものなどは、普通に見たのでは見られないような角度からの襖絵を見ることができてとても面白かったです。

ぶどうの弦が、描かれている襖を超えて、部屋いっぱいに溢れてくるような気がしました。

若冲は自分の絵を相国寺に寄進し、永代供養をお願いしていたようです。大火で財産を失い、家督を譲った弟にも先立たれ、それも解除し、伏見に移りそちらで大きな絵を描く仕事を引き受けていたそうです。
85歳で亡くなる寸前まで絵を描き続けていたそうです。





この世界の片隅で

2017-01-18 22:06:40 | 本・映画など

月曜日は、ピアノのTさんと映画を観に行きました。

「この世界の片隅に」

戦前、戦中の尾道。
穏やかで絵を描くことがすきな主人公が、兄妹と育ち、淡い初恋、周りの人に言われるままに結婚し、夫との関係や義父母や、義姉との関係に悩んだり、嫁として家の生活を支えていく。
その伏線に、戦争があり、原爆投下。

軍港に浮かぶ軍艦を、指差して名前を言うこどもたちは、まるで、「特急はるか!新幹線N700系!」と電車を指差す私の幼い息子たちと同じよう。

少ない食料を、なんとか工夫して多く美味しく食べようと、近所の人からもらったレシピで作って失敗するのは、クックパッドを見ながら、少ない家計で工夫する私のようです。

他にも、義姉さんにダサいと言われて、自分なりに考えて着物を解体して、なんとか素敵なモンペに仕上げるのは、いつもお金をかけずになんとか素敵なものをと手作りしている私たちの仲間のようだし、
夢見がちで、海の波が、うさぎに見えたり、座敷わらしが見えたような気がしたり。

まるで、主人公が私や私の友だちのように思えました。

そこに、空襲。
朝も、昼も、夜も。
電気を消し、火を消し、頭巾をかぶり、防空壕に入り、おさまったらまた出る。

兄が戦死、義父が、爆撃で入院し、姪が亡くなり、主人公は絵を描いた右手を失い、原爆で実家の家族が亡くなります。

主人公も、周りも、次々悲惨になって行く中で、よく耐え、笑顔、学び成長もします。

上映中、何度も泣いてしまいました。
考えさせられる印象的な言葉が、いろいろあります。

一つだけあげると、嫁入りして苦労する主人公に妹がやって来て言います。

言葉は正確ではないですが、
「帰って来たらいい。厳しい兄やんはいないから、家も広くて楽しいよ。」
『私たちは歪んどる。兄やんが戦死してるのがよかったと喜んどる。』

どんな悲惨なことも慣れます。
我慢して耐えていると、歪んできます。
これくらい大したことない。
あれよりマシ。
あの人より幸せ。

歪んでいることさえ、気づかなくなってきます。

面倒臭くなってきたり、楽したいと思ったら、もう歪んでいるのかもしれない。
この映画の中の戦争には、終わりがあることはわかっていたけれど。











棟方志功展

2017-01-16 22:20:21 | 本・映画など

土曜日、レッスンの後、母とハルカスの棟方志功展に行って来ました。
父に昼食出し、夕食までの間に帰って来ます。


15日まで、ギリギリです。
初期油絵、絵本の原画もありました。
それらは、私がかねてから持っていたイメージより優しくてかわいい感じがしました。

そして棟方を一躍世界的に有名にした二菩薩釈迦十大弟子。

黒々とした鋭い線に純粋さとともに、野心も見える気がします。

日本のゲルニカともいうべき巨大な木版画を部屋一杯に展示されていました。
そこにモノクロの闇の中に浮かぶような暴力に支配され、一言の言葉も発する機会もなく虐げられた女やこどもの群生に、凄まじいまでの志功の暴力への怒り、破壊への怒りが伝わって来て身が震えるようでした。

そして、晩年の作品

丸々とした女性の裸体画は、宙を舞いながらも、自然の精霊のようでありながら

重量感や存在感があり、大らかで柔らかい。
死の世界から、生の世界に再びもどり、生命を謳歌するように見えました。

心の奥底が、揺さぶられるような展覧会でした。
人間の存在のそのもの。

ハルカスからの景色の方が幻想のようでした。








古本巡り

2016-05-20 21:10:27 | 本・映画など
お久しぶりの古本巡り。
いつものGさん、mさんと私。
9時にmさん宅集合。
Gさんを待っていると、「あれ?スマホ忘れた!」やってしまいました;^_^A
近所なので、慌てて取りに帰り、気を取り直して出発!

いつものようにmさんの運転。私はあまり働かないナビ。

「ジャガータウンから行こうか。でも混んでたら、遅くなるからイヤだなぁ。」どうしようかな?と言いながら、結局ジャガータウンのブックオフに。

ところがどうしたことか、いつもと違う。道が空いていて、スイスイ。
オープン30分前についてしまいました。
仕方ないので、同じ敷地のスーパーで、お茶や、アレルギー除けスプレーを買って、しばらく時間を潰しました。
こんなに早く着いたのは初めてです。
女3人は、おしゃべりには事欠かないので、30分位あっという間でしたが;^_^A

さて、オープン。
ここはダイソーも一緒なので、ちょこっと買い物もできます。
今回私は、優しいピアノ楽譜と、小学生向けの科学の実験の本を探します。

ジャガー店は、ピアノ楽譜が充実していました。
ソナチネ、チェルニー、ショパン、ベートーベン、子ども向けの教本もたくさん。
一か所にまとまっていて見やすかったです。
ただし、以前に比べて金額が高くなっています。きれいな本が増えてもいますが。
絞らないと買えません。

ブックオフ門真古川橋店は、
ジャズやポップスなどか、多く、クラシックは少々少なめですが、いい本はありました。
古本市場
ここは、コミックや、売れ筋の単行本に特化していて楽譜は無かった。

ブックオフ東大阪みくりや店
楽譜は少なかったけれど、子ども向けの本のバラエティがゆたかです。
実験の本も3冊ありました。
今日の最高記録。

ブックオフ東大阪吉原店
子ども向けの楽譜が充実。中には安い本もありました。

ブックオフスーパーバザール枚方池之宮
ここは、衣料品や楽器、家電、インテリアも揃った大型店です。
本は、新しいものがありましたが、音楽のインデックスがたくさんあり、5つ以上も!!新古書、単行本、楽譜などなどに分かれているようですが、わかりにくい。

夢中で古本巡りを、していて、気がつけば4時前。
ニトリモールまで戻り、本屋食堂Mizuで、遅いランチを食べて帰りました。

おばんざいセット

豚の角煮丼セット

カレーセット。
3人で分けて食べました。おいしかった!




王の庭

2016-04-06 22:02:38 | 本・映画など
今週は引きこもって練習ですが、息抜きに読み出したら、一気に読んでしまいました。
王の庭 かまた きみこさん作朝日新聞出版
平安時代、異界、現代をまたいだファンタジーです。
久米舞から、インスピレーションを受けたとかまたさんは書いていますが、平安と言っても、歴史とは違って、陰陽師や呪術が支配する世界という感じです。

悪意を持って使われる陰陽や呪術を、楽器を演奏する主人公が、楽器の心を理解したり、楽器に込められた恨みを演奏によってときほぐしたり、仲間を得て、合奏することによって清めていく。
それに呼応して、現代の世界でも、家族のしがらみによって居場所を無くした少年が、楽器を修得していくことで、世界とつながりを持ち、そのしがらみを浄化していきます。

ファンタジーなので、荒唐無稽です。
持ち主がうまく弾いてくれないとお箏が、家出して、妙手のところへ這っていったり、邪念のある奏者が琵琶を弾くと、弦がいっせいに切れたり、

読んでいて、私の笛も「おいおい、そんなに乱暴にふくなよ~!」とか言ってるんじゃないかと、心配になりました。

読み終えたら、
少しは心清らかに、楽器に向かえたような気がします。

霧笛

2016-03-01 22:10:06 | 本・映画など

レイ・ブラッドベリの「霧笛」
霧の中、霧笛が鳴ると、その音に向かってはるか海の遠くから何マイルも泳いでくる。
世界中でただ一頭生き残った恐竜。
波止場に近づいた彼は、霧笛に応えるように咆哮をあげます。

霧笛の音を仲間の声だと思って。
霧笛と恐竜の咆哮は響く。
やがて、偽物だとわかり、怒り狂った恐竜は、灯台を壊してしまいます。
しばらく、失った仲間を悼むように咆哮をあげた後、また海に帰っていく。

耳を圧する霧笛と恐竜の咆哮が聴こえてくるような気がする小品です。
ブラッドベリがこの作品を出したのは1951年。

ちょっと恐竜を思わせるような甲羅をもっているカブトガニは、恐竜が出現する前 古生代5億二千年前から、この形だそうです。

絶滅危惧種。


精神を守ることより、身近な問題。

2015-11-20 21:00:08 | 本・映画など

今朝、掃除をしている途中に、ふと思いついてテレビをつけたら、ちょうどNHK BS映像の世紀をやっていて、ヒトラーがまだ戦争をしていない時代のまっ最中。

一市民の回想
「ヒトラーに反対する人は、ヒトラーが成し遂げた経済的成果を見よと言われた。」
「その時、私たちは、精神を守ることより失業率が何%下がったという自分の身の回りのことに関心があった。」
という言葉が耳に入ってきました。ドキリとしました。

番組全体を見ていなかったので、調べてみました。

その時、1932年37.3%ほどの得票率でナチスが第1党になりました。
経済的混乱から、福祉の拡充を行い、民衆の支持を得、軍備の拡張を行い軍隊の支持を得、資本家からは資本主義の道具になるだろうと思われて支持されました。

しかし、次の選挙(1932年11月)では19議席減らしています。しかし、翌年1月には与党を説得し、ヒトラー内閣を出現させています。

その内閣でナチスの反対票を投じるであろう共産党を徹底的に攻撃、国民の不信と不安をああり、国会議事堂に対するテロ事件を共産党の仕業と決めつけ、警察を使って共産党員を逮捕し、国会に出られないようにしておいて、国会を開きました。

その暴挙が出来たのは、ヴァイマール憲法にあった、下記 緊急法の一文。

緊急法
「『公共の秩序と安定』が危険にさらされ国家が憲法の義務を履行できなくなったとき、大統領は軍隊の援助のもとに緊急令を強行でき、その際に身体の自由、住居不可侵、通信の秘密、言論の自由、集会結社の自由、私有財産の保護の一部または全部を停止することができる」

ヒトラーはこれを利用し、2月27日国会放火事件の翌日

①身体の自由、住居不可侵、通信の秘密、言論の自由、集会結社の自由、私有財産の保護を制限できる。
②武装蜂起・ゼネストに対し必要があれば中央政府が連邦各州の全権を掌握し死刑も科せる

という2つの緊急令を制定。

国会議員を含む多数共産党員・社会民主党員を逮捕・予防拘禁した。つまり、証拠もなく、疑いだけで4000人ほどを逮捕しました。

そして「民族と国家防衛のための緊急令」を制定しました。
それは、総統ヒトラー、裁判所、政府、民族共同体に対する大逆罪、背犯罪、軍に対する妨害行為、スパイ行為を取り締まる民族法定、民族裁判所の制定です。

この後、「最後の総選挙」が行われました。ナチスとしては、ここで絶対多数を獲得して、「民主的手続」を経て一党独裁にもっていこうとしたのです。標的は共産党であり、ナチスは選挙運動中、一般市民に共産党に対する恐怖感をあおり、さらにそれ以外の民主主義政党の集会も軒並みSA隊員に襲わせ、逮捕者は監禁あるいは殺傷されるなど、徹底的な選挙干渉が行われる中行われました。

3月5日、3分の2どころか、ナチス党は過半数にも達しませんでした。
しかし、ナチス党に反対の姿勢をとる社会民主党が欠席戦術に出て、法案審議自体をストップさせる危険を回避するために、カトリック勢力との接近姿勢を示すことによって中央党の協力を得て、裁決直前に改正議院規則を施行し、無断欠席議員を出席扱いにする議長(ゲーリング、ナチス党)の裁量権を認めました。

そうやっておいて、3月23日の国会において、全権賦与法案は、賛成441で可決され、ナチスの独裁は完成したのです。
全権委任法(ぜんけんいにんほう)
つまり、ヒトラー首相による政府がヴァイマル憲法に拘束されない無制限の立法権を手にしました。

「われわれは、民主主義の教練場で民主主義という名の武器を身につけるために、議会に参加する。毒をもって毒を制する様な方法で…われわれは国会議員になる。われわれがここに来るのは、…敵として来るのだ。狼が羊の群におどりこむように、われわれはやってくるのだ」(ゲッペルス、1928年)

もちろん、ここで、ナチスが行ったことは民主主義とはほど遠いものですが、その体制下、法律の下でその穴をかいくぐり、利用し、合法的に、国家権力=
警察の力を借りて行われたことは間違いありません。
そして、その間、大半の国民は失業率の改善と経済だけに関心があり、何が起こっていても沈黙していたということです。