デュランタ宝塚、クマツヅラ科 熱帯アメリカ原産。明治時代に入ってきた品種で、日本では新顔です。
フルートをレッスンしていて、おもしろい。と思うことはいろいろありますが、今日は、ちょっと実験をして見ました。
有名なカルメンの間奏曲。
美しい曲ですが、最低音の、Cから、高音のBまで使い、それがすべてレガート。簡単そうで、とても難しい曲です。
Sさんは、途中の高音ばかりのレガートになると、もう、いつも出ているCとか、Dまで、緊張して音がかすれてしまいます。
通常、人は、緊張すると、体が硬直して、息が浅くなり、後ろに下がっていきます。
一度音がうまく出ないと言う体験をすると、もう身体はそれを覚えていて、失敗を避けようと、その場所に来ると、どうしても緊張してしまいます。
気道を開くために、背中を伸ばす、首の筋肉や口を緩める。下腹を意識する。など、リラックスするために覚えた方策は全てわかって、試しているのに、出来ない。
思いついて、試しに、同じ場所を演奏する時に、後ろに下がっていく、次に、前に進みながら吹くと、言うのをやってもらいました。
すると、結果は、後ろに下がりながら吹くと、音はどんどんかすれていきましたが、前に進みながら吹くと、太くいい音で演奏することが出来ました。
全く別人のようです。
「失敗したら、一歩前へ。」
ということを、理屈ではなく、結果として目の当たりにすることが出来ました。
これだから、おもしろくて、やめられない。