音楽の喜び フルートとともに

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蜂の巣

2009-04-19 20:53:37 | 日記

春になると、花だけではなく、他のものも花盛り。我が家の物干しにあしなが蜂の巣ができました。よく見ると穴の奥にちいさな白い卵があります。かわいそうですが、とって処分しました。
昨年はこの3倍くらいに育って、夫が干し上がったズボンをはいた途端、3箇所刺されました。
巣を成虫ごと袋で包んで殺虫剤をかけて…大殺戮。ごめんなさい。
今年は小さなうち、でも命は命。人は罪深い。

うちの裏は、ずっと住宅街に残った小さな森でした。そこをつぶして家が15軒建って。

大きな榎の木があって、山百合が咲いて、紗雅の花が咲き、朝夕に淀川とねぐらを行き来する翡翠(カワセミ)、湧き水の沢に小さなサワガニ、ヤモリにトカゲ、マムシもいたりして。

最後の年には、榎の木に子どもの頭くらいのあしなが蜂の巣ができて、市役所の人が完全防備、宇宙服みたいな防護服でやってきて取ってくれました。
行き場がなくなって十数年も経った今も蜂は、毎年この辺に巣を作ります。

私達は、蛙や、虫、鳥、命の豊穣な土地の上にこの街が出来ているのを知っている最後の世代になるのかもしれません。
私の子どもの頃、両親は田舎の田んぼの真中の家を買いました。列島改造論真っ盛り、10年のうちに、田んぼは全て宅地と道路になりました。私は、道路の下の蛙の声が恋しい。家の下に緑の稲の葉揺れる田んぼを見てしまいます。
バランスってどうやってとるんだろう?今の子ども達は虫や蛙がいないのが当たり前の世界なのに。
人の心地よさや利便性だけを追及した世界の先にはなにがあるんだろう?
その中で人の命は輝くのでしょうか?


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