音楽の喜び フルートとともに

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マクサンス・ラリューマスタークラス

2009-11-19 21:58:25 | レクチャー、マスタークラス

ヴィドールの組曲三楽章「受講生のテンポは、遅い、こんな遅いのは初めて。書いてあるテンポが作曲家の望むテンポでない場合がある。プーランクの2楽章など、私はかいてあるテンポより、早く演奏します。その方が作曲家の意図を表すことが出来ることがある。」
「この曲は、シューマンの影響を強く受けています。テンポもやはり、一定では無く、ゆれています。1,2楽章は良いと思うけれど、4楽章は全く成功していないと思います。」

「最近は大きな音で演奏した人が、コンクールで金賞をとる。ことがおおいですが、全く賛成できない。息を雄牛のようにふきこむのではなくて、筋肉を緩め、のどを開放することによって音を大きくする。と言うことが大切です。高音域を演奏する時も同じで、息を吹き込んで押すことで吹くのではなくて、中音域と同じ息の量で吹く。」

「中国に行くと、みんな大音量で吹いていて、自分の音がそれに比べるとリコーダーのような気がした。」
「24金や、14金のフルートはフルートの音のように思えない。フルートのメーカーは、フランスではゼロ。ルイ・ロットという素晴らしい楽器がありましたが、そのフルートはそんな音量は出ないけれど、とても、美しい音がしました。」

「ドレレド、ドレレド、レミミレ、レミミレ・・・・と言う風に、レガートで練習する。」変え指もいろいろ、場所において使い分けて、ただ、運指がいいからということではなく、この曲のここで欲しい音色のために使います。

カルメンは早い!しかし、どんなに早くしても、ラリューさんの演奏はテーマの音、フレーズが明確にわかります。

「ヴィヴラートのかけ方の練習はどうしたらよいか?」の質問に、息を吹きながら、胸、後頭部の脊椎を伸ばしたまま、腰を中心にゆっくり45度くらい身体を前に傾けます。それは、お腹の支えを保つための運動で、支えを保ったまま、胸の上の方に息をいれる。
息をすばやく吸うためには、お腹の奥まで入れると遅くなるので、そういう練習をするといい。
モイーズのソノリテの練習のロングトーンの後、すばやく吸う。またロングトーン。
ビブラートは、自然にかかるもので、練習したことは無い。それよりもこういうストレートトーンを充分なお腹の支えで出す練習をした方が良いでしょう。ということでした。

ダブルタンギングの練習には、同音で、4分音符、8分音符、16分音符と順番に増やしていく方法と、クロマティックをダブルタンギング練習する方法があります。

他にも、音質、音色そのものを練習することに時間をかけなくてはなりません。ソノリテが大切なのです。

コンサートがあると、時間があると練習することになりますが、年齢による衰えもあります。コンサートがあってもなくても、いつでも演奏できるように練習すること、そういう意欲を持ち続けることが大切です。時間をかけないとフルートと言うものはうまく演奏できるようにはなりません。

注:私が聴いたと思ったことなので、ラリューさんの本当に言いたいこととは違っているかもしれません。もし、おかしいな?と思われたら、次回の機会に参加されて直接お伺いください。



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