ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「パリは燃えているか」、ドイツ占領下のパリが解放されるまで!

2022-10-13 19:21:03 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム 鑑賞 1966年製作 フランス・アメリカ合作

173分の大作 途中休憩がある

ドイツに占領されたパリ。

レジスタンスの抵抗で、なんとか防御しようと奮闘。

敗戦色濃いドイツは、ヒトラーがパリ爆破を指示する。

だが、ドイツ軍将校は、スウェーデン大使の仲介でレジスタンスとの休戦を受け入れる。

その後、アメリカ軍が参戦しパリを解放する。

当時の映像を交えながら、パリ解放を描く。

ちょい役も含めて、豪華な俳優陣。

ただ、パリ解放が主役の映画なので、個人への思い入れは少ない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「大人は判ってくれない」、ヌーベルバーグの旗手トリュフォーの第一作!

2022-09-22 19:24:45 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

ヌーベルバーグ映画 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム鑑賞 1959年製作 PG12

12歳の少年を主人公に描いた自伝的要素の強い作品で、第12回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞、トリュフォーは一躍“ヌーベルバーグの旗手”として知られるようになった。

学校では問題児、両親には愛されず、唯一見つかった友人と遊ぶも、タイプライターを盗んだ罪で少年院送り。

話を書くと、辛いことばかりだが、淡々としたエピソードが重なり合い、パリの風景、遊園地、映画、人形劇と多感な少年時代の数々。

映像と音楽が相まって、壮大な叙事詩。

主演のジャン=ピエール・レオの演技というか、素というか、ひきつけてやまない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「バニシング 未解決事件」、オルガ・キュリレンコ主演のサスペンス。

2022-09-22 17:11:51 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

フランス、韓国協同製作

韓国・ソウルで、身元不明の遺体が発見される。遺体は指紋が失われ、全身が傷だらけの状態だった。

刑事のジノは事件解決の手がかりを求めて、シンポジウムのため来韓していた国際法医学者のアリス(キュリレンコ)に協力を要請。

そして、臓器売買の犯罪を暴いていく。

アリスとジノの恋愛事情を絡めて。

若い中国人女性をターゲットにした臓器移植組織。

危ういところで、助かる。

原作小説は、スコットランド出身の作家ピーター・メイによる“チャイナ・スリラーズ”シリーズの第3作「The Killing Room」(2001年)。

フランスと韓国という油と水の合作で、中途半端。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ONODA 一万夜を越えて」、フィリピン戦線を生き延びた小野田少尉の物語!

2022-08-05 20:00:26 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

フランス・ドイツ・ベルギー・イタリア・日本合作

太平洋戦争終結後も任務解除の命令を受けられず、フィリピン・ルバング島で孤独な日々を過ごし、約30年後の1974年に51歳で日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の物語を、フランスの新鋭アルチュール・アラリ監督が映画化。

日本人俳優を使って、フランス人監督が、映画化。したがってより客観的な映画となっている。

終戦間近の1944年、陸軍中野学校二俣分校で秘密戦の特殊訓練を受けていた小野田寛郎は、劣勢のフィリピン・ルバング島で援軍部隊が戻るまでゲリラ戦を指揮するよう命じられる。

最後まで生き残った、小野田と小塚は青年期と中年期は別キャスト。

小野田は、遠藤雄弥と津田寛治のダブルキャスト。

実際は、フィリピンだが、撮影はカンボジア。

なぜ、一人生き続けたのかを暴いていく。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オフィサー・アンド・スパイ」、冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化!

2022-06-07 17:29:00 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

フランス・イタリア合作

ロマン・ポランスキーが19世紀フランスで実際に起きた冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化した歴史サスペンス。

ドレフュスがユダヤ人であるので、冤罪にも、裁判でも、賛否が分かれた。ポランスキーが描きたかったことなのだろう。

軍の中で対敵情報活動を指揮するジョルジュ・ピカール中佐が、様々な障壁に抗いながら真実を追い求める姿を描く。

映像表現の確かさは、ポランスキーならでは、2019年・第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞したのもうなずける。

諜報局長として新任したピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)は証拠を検分した結果、ドレフュスの無実とエステラジーという少佐への容疑が浮上する。真相に迫ろうとするピカールだったが、信頼失墜を恐れた軍部は、筆跡鑑定家ベルティヨン(マチュー・アマルリック)や部下のアンリ少佐(グレゴリー・ガドゥボワ)らを使ってピカールたちを妨害し隠蔽のために裏で動き出す。

このピカール中佐の人物像がしっかり描かれていて興味を引く。

途中決闘シーンがあるのに驚く。

ラスト、彼は陸軍の要職についていて、政権側に。

ジャン・デュジャルダンの好演が光る。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「水の中のつぼみ」、思春期、アーティスチックシンクロナイズドスイミング!

2022-06-05 20:16:18 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

2007年製作 PG12 Unext 鑑賞

15歳の少女マリーは、シンクロナイズド・スイミングの大会で高慢な美少女フロリアーヌに恋をしてしまう。

水着女性の美しさ。一人以外は、裸を見せないが、それでも、若き肉体はエロい。更衣室、シャワールーム。

思春期の性への目覚め、友情なのか恋愛(同性愛、男女愛)なのか。

思春期を美しく歌い上げた映像美。

フランスの新人女性監督セリーヌ・シアマが、自身の体験を基に10代の少女たちが抱える思春期の痛みをみずみずしく綴った青春ドラマ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ローズメイカー 奇跡のバラ」、咲いたのは人生でした!

2022-05-29 19:54:19 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

バラの好きな人は、点数アップするかな。

バラ園経営者と素人集団たちが世界屈指のバラ・コンクールに挑む姿を描いたドラマ。

フランス郊外で父が遺した小さなバラ園を経営する頑固者のエヴ。人を雇う余裕などなく、倒産寸前に追い込まれたバラ園に、職業訓練所から派遣された3人の素人がスタッフとして加わることとなった。

エヴは世界初となる新種のバラの交配を思いつき、バガテル新品種国際バラ・コンクールに挑むことを決心するが……。

なんとその手法が、大手バラ園のバラとの交配だった。そこで、盗みに経験のあるフレッドの活躍で見事成功。

だが、まんまと育成に失敗。しかし、研修生たちが自然交配で育てた新種が合格。

ま、バラ満載なので、バラ好きでないとやや辟易。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ホドロフスキーのサイコマジック」、アートとしてのアプローチから生まれたセラピー

2022-05-24 17:36:30 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆★

ホドロフスキーのもとに悩み相談に訪れた10組の人びとが出演し、「サイコマジック」がどのように実践され、作用しているのかが描かれる。そして、自身の映像表現に「サイコマジック」がどう作用しているかを過去作やさまざまな実験的な映像を用いて実証していく。ドキュメントである。

「睾丸を掴んで叫ばせた上で全身を金色に塗ってパンツ一丁で好きに話しながら街中を歩いてもらう」「人を顔だけ出した状態で埋めて上体部分に肉を置き鳥に食べてもらう疑似鳥葬」「鬱がひどい老婆に『捧げ物を』と歩いて植物園へ行き老木に3週間水をやるよう言う」。

また、ぼかしなしの全裸シーン。(でもエロさはない)、要は、裸になって抱き合え。

独特の色感、圧倒的な映像美、幻想的な光景の数々、

ホドロフスキー映画の種明かし。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ショック・ドゥ・フューチャー」、エレクトロミュージック全盛期を目前にした1970年代後半のフランス!

2022-05-03 18:29:35 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

PG12

エロクトロニクスの音楽映画だけに、興味のある方向け。

時代が変わる直前を捉えた、青春音楽映画の傑作が誕生!。

日本製のリズムマシンROLAND CR-78、タンスと呼ばれる壁いっぱいに広がるムーグ社の巨大シンセサイザーMoog Synthesizer IIIc、等が登場!
スロッビング・グリッスル、スーサイド、ディーヴォ、ザ・フューチャーなど、70年代後半を象徴する楽曲の数々も聴き逃せない!

男性優位の音楽業界で新しい音楽の可能性を探る若き女性ミュージシャンを描いた青春音楽映画。1978年、パリ。若手ミュージシャンのアナは依頼されたCMの作曲に取り掛かるが、納得のいく仕事ができずにいた。そんなある日、アナは見たこともない日本製の電子楽器に出会い、理想のサウンドへのヒントを得る。

新しいものを作り出す、もの作りの面白さに加え、個性的且つフェティッシュな魅力のある音楽映画だ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ビッグバグ」、2045年、AIの反乱、コメディ!

2022-04-15 19:15:04 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆★

劇場未公開 Netflix 鑑賞

「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督によるフランス製SFコメディ。

4体の家庭用ロボットが主人を人質に家に立てこもることを決意する。

アリスは偶然その場に居合わせた恋人や元夫、隣人女性らと一緒に、家の中に閉じ込められてしまう。

脱出のため、あれこれ細工するが

一方で、エアコン故障のため、温度が上がりすぎたり、寒すぎたり。

それぞれが、セックスしようと試みる。

ひねりは買うが、やや退屈。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする