おすすめ度 ☆☆☆★
作家・佐藤愛子が日々の暮らしと世の中への怒りや戸惑いを独特のユーモアでつづったベストセラーエッセイ集を、草笛光子主演で映画化。
冒頭、90歳の愛子が、何もしたくない普通の老婆。草笛が実年齢で好演。
大手出版社に勤める中年編集者・吉川真也(唐沢寿明)は、昭和気質なコミュニケーションがパワハラ、セクハラだと問題となり、謹慎処分に、妻や娘にも愛想を尽かされ、仕事にプライベートに悶々とする日々。この編集者がサブ主演。
基本、佐藤のエッセイ集のまま映画化なのだが、この吉川の存在は、それとは関係なく、妻や娘に厄介者扱いに。
まあ、熟年が見れば、あるある物語で、見につまされるだろう。
本物の佐藤愛子は、101歳の元気ばあさん。
まあ、老年を元気づける映画だ。