ひろの映画見たまま

映画にワクワク

愛の予感

2010-11-20 17:07:30 | 日本映画
実はこの映画、見たいと思いつつ、

ツタヤなどのレンタルビデオ店で見つからず、あきらめかけていた。

ところが、たまたま、レンタルしている店が見つかった。

実は、「愛の予感」の名前と小林政広監督の名前に惹かれていたのだ。

とくにこの「愛の予感」が曲者で、絶対恋愛映画と思った。

それは、ふつうに言えば、キスとか抱擁とか、はてはセックスとかがテーマかと思った。それは見事に肩すかしを食った。

たしかに恋愛映画ではあるのだが、

なんと延々、孤独な二人の生活を、別々に描いている。

そんな映画だ、ナレーションでやっと主人公の気持ちが伝わる。

しかし、映画の手法が、ほとんどセリフのない全く実験的な方法だ。

さらに、出演しているのは、50近い監督自身なのだ。

まあ、相手役は渡辺真紀子さんが演じているが、

後姿とか、うつむいてとか、ちゃんとアップの顔がない。

二人の関係は、14歳の少女が同級生の少女を殺した事件の

被害者の父と加害者の母。

そして二人は東京を捨て北海道に。

別々にたどり着いたのが、偶然宿泊地の客と賄のおばさん。

そして互いに携帯電話を交換しようとするが失敗。

その関係がどうなるのか、不明だが?

実験的な手法が評価されて、ロカルノ映画祭でグランプリをとるも

日本では、レンタルにもない有様。

たしかに、一般の映画とは趣を異にするのだが。


追記:DVDには、ロカルノ映画祭の受賞の前後のドキュメンタリーがついている。白井佳夫氏の解説もある。
写真は、ロカルノグランプリを受賞した小林監督と渡辺真紀子さん。
コメント (3)
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