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「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」、その結末は、壮絶で美しい運命!

2024-07-16 16:55:29 | 日本映画

☆☆☆★

荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。

相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。

岸辺露伴は特殊能力の持ち主だけど、そこに頼るだけではなくストーリーはちゃんとしている。そして、全体的には人間の情念が滲み出ていて、雰囲気は金田一耕助に近い。

ルーブル博物館の招待があって取り上げられたみたいだが、やはりルーブルはルーブル。

見たら幻覚を見て死に追いやられる絵というのがなかなかに怖かった。

高橋一生が仁左右衛門も演じたのは驚いたが、どちらもエネルギーがいりそうなふたつの役柄を、さらっと演じ分けているのはさすがだ。黒い樹液に染まってゆく仁左右衛門は鬼気迫るものがあった。

 


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