ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「日本のいちばん長い日(1967)」、世界中が注目している日本の映画!

2025-03-04 16:04:53 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム  鑑賞  1967年製作

1945年8月15日の終戦から凡そ20年後の1967年に公開された、日本政府がポツダム宣言受諾を決定した14日正午から、ラジオで玉音放送される翌15日正午までの1日を描いた158分の長編映画で、史実に基づいた歴史作品だ。

史実だけが放てる迫真の重量感を銀幕のオールスターキャストが競演し、岡本喜八監督による丁寧で繊細な人物描写やカットに引き込まれ、長尺があっという間だった。

映画の前半はポツダム宣言受諾を決定する御前会議までの経過と議論を、後半は敗戦に不満な陸軍近衛兵による玉音放送阻止を目論む皇居占拠、いわゆる「京城事件」を中心に描く。

三船敏郎の扮する阿南陸相の割腹自殺は、生々しい。

敗戦をどうとらえるか、いろいろな立場で苦しんだ生きざまが鮮烈。

 

 

 

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「ANORA アノーラ」、おとぎ話?、ううん現実!

2025-03-04 10:04:08 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

ショーン・ベイカー監督が手がけた人間賛歌の物語。ニューヨークを舞台に、若きストリップダンサーのアノーラが、自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する等身大の生きざまを描いた。2024年・第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを、第97回アカデミー賞では作品賞や監督賞、主演女優賞など5部門を受賞した。

アカデミー賞のことも、頭にちらっとあったが、ストリッパーとのことで、見に行った。

劇場は、半分に満たない、まあまあの入り。

前半のストリップシーンは、手持ちカメラでの動き回る映像で、ストリップやセックスシーンは、行為自身は激しいが、映像はピンボケ気味。やや、失望。

中盤は、ロシア御曹司との夢見るような、ラブラブ。果ては、ラスベガスで結婚。

 

だが、暗転、ドラ息子の親が、やくざを差し向け、監禁状態に。

相手は、逃亡。

最後は、親との対面。

離婚されてしまう。

だが、そんな親子はくそくらえ。

やくざの子分に惚れられ、とりあえずセックス。

 

現代版、シンデレラストーリー。

 

帰ってみたら、アカデミー賞5冠。

カンヌといい、アカデミーといい、今風なのか。

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「ウィル・ペニー」、見事に謳いあげた西部男の詩情!

2025-03-03 17:08:25 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞  1967年製作

字が書けなくて、クリスマスソングも知らないけど、カウボーイとしては一流。
ずっと孤独に生きてきた男が旅の途中の母子に出会い、家庭の温かさを知るという、哀愁漂う西部劇。

一口にカウボーイと言っても、その働き方はさまざまなようで、チャールトン・ヘストン演じるウィル・ペニーは季節労働者だ。冬が来る前に牛の群れの移動を終えたら、厳しい冬をしのぐために次の仕事を探さねばならない。腕のいい彼はすぐに牧場を紹介してもらえたが、若者から頼まれると譲ってしまうお人好しでもある。共に働いていたダッチー、ブルーと旅をするが、途中でならず者一家とトラブルになる。ウィルは一人を撃ち殺すが、ダッチーも撃たれてしまう。ダッチーを医者に見せるために寄った町で母親と息子の親子連れに会う。ジョーン・ハケット演じる母親のキャサリンは清楚そのものの美人で、ウィルは一目見るなり、その美しさに目を奪われるが、彼のみならず、こちらもハッとするほどの美人だ。ウィルはここでも人の好さを出し、一人で50人の先住民と戦い、負傷者したとダッチーがキャサリンに言う噓にも口調を合わせてやる。おかげでキャサリンには軽べつされるが。

 

 

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「ロイヤルホテル」、私の我慢は限界を超えた!

2025-03-03 08:40:24 | オーストラリア映画

おすすめ度 ☆☆☆

女性バックパッカー2人がオーストラリアのパブで働く中でハラスメントを受ける様子を記録した2016年のドキュメンタリー映画「Hotel Coolgardie」に着想を得て、オーストラリアの寂れたパブでアルバイトする女性2人に襲いかかる悪夢のような出来事を描く。

ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)の親友2人。旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在し、バーテンダーとしてワーキング・ホリデーをすることに。単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長(ヒューゴ・ウィーヴィング)や荒々しい客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、真面目なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、2 人の友情は徐々に崩壊していく……。

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「ウォルデン 正義の復讐」、昼は法廷速記官、夜は復讐者!

2025-03-02 20:53:23 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆

劇場未公開

昼は法の守護者、夜は怒りの執行者。二つの顔を持つ速記官ウォルデンの緊迫のストーリーで描く、復讐劇スリラー。

ウォルデン速記官は法廷の闇に潜む、真実と影の復讐に挑む殺人鬼!?。サスペンスとスリラー・ホラーが交錯する衝撃のラストへ!

南部の田舎町に住むウォルデン(エミール・ハーシュ)は、親子二代にわたり速記官として働いている。彼は仕事としてだけでなく、趣味としても裁判の議事録を収集している。その事例には偽証や不正が絡むことがあり、ウォルデンは不公正な判決に心を痛めていた。ある日ウォルデンは体調不良で病院を訪れ、そこで脳が未知の腫瘍に侵されていることを告げられる。絶望と使命感に包まれたウォルデンは、これまでの人生を振り返り、自らの手で真実の正義を実現しようと決意する。彼は、法廷で目撃した数々の不正を暴くために正義の殺人鬼へ…。

 

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「スオミの話をしよう」、この女何者?

2025-03-01 16:55:25 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

三谷幸喜が「記憶にございません!」以来5年ぶりに手がけた映画監督・脚本作品。長澤まさみを主演に迎え、突然失踪した女性と、彼女について語り出す5人の男たちを描いたミステリーコメディ。

話のメインは長澤まさみ扮するスオミの現夫と元夫たちの会話劇であり、それぞれがスオミといかにかかわりがありどんな女性だったのかと語る回想シーンにスオミが登場するだけなので、これでも長澤まさみが主演と言えるのかと思う。もちろん、現夫の邸宅を舞台にそこからほとんど出ないでひたすら話を続ける夫たちの会話は、この頃少なくなったスマートなコメディ。

笑える所も何箇所かあるが、爆笑ではないし、監督の年齢的に大人の笑いを狙ったとしても、冷ややかな笑いで、俳優のオーバーアクトでリカバーみたいな感じを受ける。

長澤まさみの様々な姿を一度に見られるという点はよい。

ミュージカルシーンもたっぷり。

 

 

 

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「快楽の代償」、贖えない性の衝動!

2025-02-28 16:31:47 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

ポーランド映画

抗えない性の衝動…。甘く危険なささやきが誘うエロスドラマ!

セレブのゴージャスな世界に魅せられた女性ジャーナリストが、ゆがんだ欲望の餌食となり落ちていく。ヒロインの変貌ぶりと妖しくミステリアスな展開がエロティック。

若きジャーナリスト・イネスは、魅力的な上司フィリップから、彼の旧友で有名なサッカー選手マクスへの密着取材を指示される。絵に描いたような贅沢で豪華なライフスタイルにすっかり気分が高揚するイネス。そこにフィリップも現れ3人は甘い夜を過ごす。しかし、マクスの性癖が明らかになるにつれ危険なにおいを感じ始める。気づいたときにはすでにそのねじ曲がった性欲はイネスの体を弄ぶためにすぐそこまで迫っていた。

イネスのルームメイト、ソラの新居への引っ越しパーティーでイネス、フィリップ、マクスの3Pもあったりするが、カンヌ映画祭への出張中、ついにイネスも浜辺でマクスに襲われかけ、かろうじてフィリップに助けられる。
意を決したイネスは被害者の女性の1人に協力を求めてネットの力でマクスの被害者たちを集めてマクスを追い詰めて行く。これはまさにポーランドのミートゥー運動。

 

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「ぼくの家族と祖国の戦争」、友達を守りたい、例え敵であっても!

2025-02-28 08:53:42 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

デンマーク映画

第2次世界大戦末期にドイツから20万人以上もの難民がデンマークに押し寄せた事実をもとに、極限状態に置かれながらも信念を貫こうとする家族の物語を感動的に描いたヒューマンドラマ。

第二次世界大戦末期のデンマークで、ドイツから来た大量の難民をナチスドイツ軍部から押しつけられたデンマークの市民大学学長とその家族の対応を中心に描いた歴史ドラマ。

デンマークは4年以上も占領下にあり、ドイツが敗戦する終戦前後であれば、憎しみはピークに達してるなかであり、しかもこの映画の舞台となったフュン島はナチスに抵抗するレジスタンスの拠点でもあり、ドイツ人難民を救うことなどあってはならないことだった。

感染症が蔓延しだして子供や老人が死に出したから大学の生徒も危ないし子供に罪は無いから救おうとする。

ドイツが敗戦した後デンマークレジスタンスの奴らが結局同じことしてる。

戦争の矛盾、学長一家の快挙を目にする。

 

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「胸騒ぎ」、誰にも言えない、届かない!

2025-02-27 17:01:15 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

ある善良な家族を襲う悪夢のような週末を描いたデンマーク・オランダ合作によるヒューマンホラー。

ブラムハウスでリメイク決定!善意が悪意を暴走させる ——世界を震撼させた、想像を絶するラスト15分。『ミッドサマー』『イノセンツ』に続く、北欧発の最狂ヒューマンホラーが待望のDVDリリース。

旅先で親しくなったオランダ人一家に招待されたデンマーク人一家がそこで恐怖の体験をすることになる・・・というホラー。旅先でちょっと意気投合したからといって油断してはいけません・・・という教訓ばなしか。でもこのオランダ人夫婦がただの連続殺人鬼だったとすると安易なB級ホラーふうになってしまうのだが。終盤の不快感満載な展開には確かにB級ホラーな側面も伺える。

前半から後半にかけて畳み掛けるように奈落へ突き落としていく展開も素晴らしいほどに残酷で感情が無。
 
後悔先に立たずとは、まさにこのこと。ここ数年でもっとも「こんな“最期”は迎えたくはない」というおぞましい光景を目の当たりにした。

 
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「オットーという男」、町内一の嫌われ者、だけど好きにならざるを得ない!

2025-02-26 16:43:45 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

名優トム・ハンクスが町一番の嫌われ者の男を演じ、孤独だった男が隣人一家との触れ合いを通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。

スウェーデン発のベストセラー小説を映画化。

オットーは町内イチの嫌われ者でいつもご機嫌斜め。曲がったことが大っ嫌いで、近所を毎日パトロール、ルールを守らない人には説教三昧、挨拶をされても仏頂面、野良猫には八つ当たり、なんとも面倒で近寄りがたい……。それが《オットーという男》。
そんな彼が人知れず抱えていた孤独。最愛の妻に先立たれ、仕事もなくした彼は、自らの人生にピリオドを打とうとする。しかし、向かいの家に越してきた家族に邪魔され、死にたくても死ねない。それも一度じゃなく二度、三度も……。世間知らずだが、陽気で人懐っこく、お節介な奥さんマリソルは、オットーとは真逆な性格。小さい娘たちの子守や苦手な運転をオットーに平気で頼んでくる。この迷惑一家の出現により “自ら人生をあきらめようとしていた男”の人生は一変していく――。

人は誰かに支えられて生きている。失くしたものが大き過ぎるから悲しみに引きずられ周りの優しさや気遣いが見えなくて土足で人の心に踏み込まれたと拒絶してみてもただ自分も誰かに話を聞いて欲しかっただけだった。生きる事は辛いでも幸せは周りに沢山ある。世の中は意外と温かい。

 

 

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