ひろの映画見たまま

映画にワクワク

瞳の奥の秘密

2010-10-09 13:20:24 | 映画
今年のアカデミー賞・外国映画賞を受賞したアルゼンチン映画だ。

アルゼンチン映画はちょっと珍しい。

定年退職した裁判所の職員が、自らが扱った事件を題材に小説を書いている。

その事件を一緒に担当した女検事を訪ね意見を求める。

事件は、25年前、新婚の銀行員の妻の虐殺事件。

映画は、小説を書いている現代と、事件当時との二つを

交差さセながら、きれいなカメラワークで

瞳の奥の秘密を暴いていく。

特に印象的なのは、女検事と主人公が

ブエノスアイレス駅で、別れるシーン。

この列車での別れはいろんな映画で取り上げられるが

この映画も美しい。

で、これは、二人の恋愛映画だと気付く。

一方、事件のほうは、彼らの推理が当たって犯人にたどり着くが

なぜか、解放されてしまう。(これは、当時のアルゼンチンの世情が関係しているらしい)

で、被害者の夫は、執拗に犯人捜しをする。

これが二つ目のラブストーリーだ。

ミステリーとラブロマンス、ちょっと疲れる映画だ。

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ゼロの焦点

2010-10-06 16:48:48 | 日本映画
なんでいまさらという気がする。

主題が、戦争中の米軍の慰安婦(当時パンパンと呼ばれていた)。

今は、北陸の煉瓦会社の社長夫人。

だが、主人公は、新婚間もない新婦。

夫が、北陸出張で、行方不明になり、

自身で、その謎を追いかける。

戦後の未成熟な日本社会での出来事。

今の若い人にとっては、どううつるのだろうか?

松本清張という一世を風靡した推理作家の代表作だけに

古典的な興味があるのだろうか。

大したなぞがないまま、北陸という風土が作り出した事件。

当時を振り返るのもよしか。
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シングルマン

2010-10-04 20:04:54 | アメリカ映画
ゲイの大学教授が、相手が交通事故で死んで、生き方を失い、

自殺しようと考えた日の一日の物語だ。

もちろん、以前の回想シーンや、夢に見るシーンなど、その日にこだわっているわけではない。

監督が有名なデザイナーで、自身もゲイらしいので

ゲイの心情をよく描いているのだろうが

ゲイに興味のないこちとらには、いささかへきえきだ。

もちろん女性に誘われてひと時を過ごすシーンもあるからそれオンリーでもない。

だが、彼が講義する大学の学生に付きまとわれて

飲み屋で意気投合、全裸で海水浴、そして自宅へ。

アップのシーンが多い。

心情を映像で語らせようといううまい演出。

主人公は、心の痛みを抱えており、それをうまく演じとおしたコリンファースがいい味を出している。

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十三人の刺客

2010-10-03 16:48:33 | 日本映画
これは、良くも悪くも、三池崇史ワールドだ。

07年に監督したジャパンウェスタン「スキヤキ」、学生やくざを描いた「クローズゼロ」の流れだ。

まあ、それらよりは、正統派時代劇がかってはいるが、三池色が濃い。

特に、前半での両足を切られ、舌を抜かれた女の全裸体とか、

後半の、侍でないのに参加した山猿の絶倫を証明する、庄屋を後ろから犯すなど、

正統派時代劇では考えられない、グロテスクだ。

後半の13人総出での攻防戦は、最初は飛び道具を使ったりして

たくさんの相手を殺すが、そのあとは、まったく切って切って切りまくる

白兵戦だ。

敵はもちろん死ぬが、味方も死ぬ。

悪の権化の藩主に扮するのが、稲垣五郎で、狂気のはずがなにかのそっとして

迫力がない。アイドルを起用して奇をてらったのだろうが、成功とはいえない。

まあ、三池ワールドの好きな向きには、アクションシーンが豊富で

三池監督の新境地としては成功だろう。
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TSUNAMI

2010-10-02 20:02:31 | 韓国映画
その映画館は、吹き替えしかやっていなくて、それも超吹き替え(どういう意味?)

前半、韓国映画独特のラブロマンスとコミカルなんだけど、

そのに韓国語では、きつく話してもそれなりに聞こえるが

ふき替えたがために、何か白々しく、それが気になって!

ツナミのCGはアメリカの力を借りたので、

どこかで見たような映像で、がっかり。

それに物語が、韓国流のラブロマンスが主流になり

その話と大きな津波の話が、うまくつながらなくて

ひどい津波で、建物なんかすっかり壊されるのだが

ついていけない。

韓国人にとっては、御家流の韓国映画に

つなみの迫力シーンがかざなって、おもしろいだろうと思う。
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