ひろの映画見たまま

映画にワクワク

十三人の刺客

2010-10-03 16:48:33 | 日本映画
これは、良くも悪くも、三池崇史ワールドだ。

07年に監督したジャパンウェスタン「スキヤキ」、学生やくざを描いた「クローズゼロ」の流れだ。

まあ、それらよりは、正統派時代劇がかってはいるが、三池色が濃い。

特に、前半での両足を切られ、舌を抜かれた女の全裸体とか、

後半の、侍でないのに参加した山猿の絶倫を証明する、庄屋を後ろから犯すなど、

正統派時代劇では考えられない、グロテスクだ。

後半の13人総出での攻防戦は、最初は飛び道具を使ったりして

たくさんの相手を殺すが、そのあとは、まったく切って切って切りまくる

白兵戦だ。

敵はもちろん死ぬが、味方も死ぬ。

悪の権化の藩主に扮するのが、稲垣五郎で、狂気のはずがなにかのそっとして

迫力がない。アイドルを起用して奇をてらったのだろうが、成功とはいえない。

まあ、三池ワールドの好きな向きには、アクションシーンが豊富で

三池監督の新境地としては成功だろう。
コメント (2)
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