江戸から二十九番目の宿
白河宿から一里(3.9Km)小田川宿へ二十七町(2.9km)
白河から矢吹の間は福島交通のバスが旧街道
沿いに走るが本数が非常に少なく土日運休な
ため利用は困難。
現在の旧根田宿の集落には宿場の面影を残す
ものは少ないが、集落の入口には蔵のある造り
酒屋があり当時の面影をしのばせる。
根田の宿場入り口に、創業200年以上という、根田醤油合名会社の工場全体から、香ばしい匂いが発散している。中庭まで入り込んで、売店を兼ねる蔵の前をうろついていると、母屋の戸が開いて、「すみませんね。今日は定休日ですので」と断りの声がした。二羽のツバメが庇下の巣に餌を運ぶのに忙しい。醤油会社が簡易郵便局を兼ねているのが宿場町の唯一の面影だった。
ここに安珍像を納める安珍堂と墓がある。安珍像は和歌山の道成寺に所蔵されていたが、昭和63年3月に道成寺や地元の人たちの好意により東北新幹線開通を記念して、安珍の誕生地の根田に里帰りした。安珍清姫の物語は、能謡曲・歌舞伎長唄等であまりにも有名である。根田に伝わっている安珍念仏踊りはこの物語を歌い込んだ念仏踊りで、毎年3月27日の安珍忌に供養として今も踊られている。
根田宿の町並み
冬に咲いている花「十月桜」
開花時期は、10/20頃~翌1/10頃。
(二度咲き→ 3/25頃~ 4/10頃)。
・花弁は八重で、白、または、うすピンク色。
・全体のつぼみの3分の1が10月頃から咲き、
残りの3分の2は春に咲く。2回楽しめる。
春の花のほうが少し大きいらしい。
冬に「季節はずれに桜が咲いてるな」というときは
この十月桜であることが多い。
・冬、春ともに、葉があるときに咲くことが多い。
(季節の花300より)