名言名句(31)
「わが命菊に向かひてしずかなる」『水原秋桜子』
今日という日を充実して過ごしたという実感、
そして満ち足りたわがいのち、菊に向かって
いると、自分の全体を豊かにしてくれるそれを
しみじみと感じることが出来る、というのです。
元々、菊は静かな雰囲気を味わわせてくれる秋
の花です。菊を見ていると、心が洗われるよう
な気がします。菊は、心を慰めてくれる花でも
あるのです。わがいのちの充実を与えてくれる
菊に対して、こうした静かな目を向けた句には
滅多に巡り合いません。季節の花に、このよう
な視線を注ぐことの出来るのも、秋桜子が透徹
した詩境を持った俳人だからでしょう。
水原秋桜子(1892-1981)は、高浜虚子の
『ホトトギス』から俳人として出発、のちに俳誌
『馬酔木』を主宰、従来の俳句の世界の革新を
目指し、抒情の回復を中心に作句を続けました。
医師俳人として、近代の俳句に貢献した人でした。
======================
10月から咲く花「磯菊(いそぎく)」
開花時期は、10/25 ~ 12/15頃。
・海岸沿いなどに生える。
・黄色の小さい花がたくさん咲く。
・葉っぱのふちが白いのが特徴。
(季節の花300より)
「わが命菊に向かひてしずかなる」『水原秋桜子』
今日という日を充実して過ごしたという実感、
そして満ち足りたわがいのち、菊に向かって
いると、自分の全体を豊かにしてくれるそれを
しみじみと感じることが出来る、というのです。
元々、菊は静かな雰囲気を味わわせてくれる秋
の花です。菊を見ていると、心が洗われるよう
な気がします。菊は、心を慰めてくれる花でも
あるのです。わがいのちの充実を与えてくれる
菊に対して、こうした静かな目を向けた句には
滅多に巡り合いません。季節の花に、このよう
な視線を注ぐことの出来るのも、秋桜子が透徹
した詩境を持った俳人だからでしょう。
水原秋桜子(1892-1981)は、高浜虚子の
『ホトトギス』から俳人として出発、のちに俳誌
『馬酔木』を主宰、従来の俳句の世界の革新を
目指し、抒情の回復を中心に作句を続けました。
医師俳人として、近代の俳句に貢献した人でした。
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10月から咲く花「磯菊(いそぎく)」
開花時期は、10/25 ~ 12/15頃。
・海岸沿いなどに生える。
・黄色の小さい花がたくさん咲く。
・葉っぱのふちが白いのが特徴。
(季節の花300より)